SDGs① 貧困をなくそう

SDGs③ すべての人に健康と福祉を

SDGs④ 質の高い教育をみんなに

SDGs⑯ 平和と公正をすべての人に

関東

甲信越・北陸

東海・近畿

中国・四国

九州・沖縄

特定の人々

環境や仕組み

市民社会の強化・改善

社会的排除の解消

広く浅く、多くの人に直接効果を与える

問題を人々に認識してもらう

施行の段階

虐待

貧困

遺児・孤児

居場所支援

保育

“児童養護施設で暮らす子どもたちの声”を届ける

  • 寄付額

    585,903

  • 寄付数

    99

  • 開始日時

    2014/10/01 00:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

これまでの子どもへの暴力防止プログラム(CAP/キャッププログラム)提供活動で出会ってきた児童養護施設の子どもの声や施設職員の声、活動の中から見えてきたこと等をまとめ、動画やブックレットとして配信・発行し、届けるキャンペーンを行うことで、施設や施設で暮らす子どもたちへの理解を拡げ、子どもたちが安心して社会とつながっていける環境づくりをめざします。子どもたちの通う幼稚園・小学校・中学校に関わる教職員・保護者にとどまらず、市民社会全体へ届けるキャンペーンを展開します。

【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

現在、社会的養護のもとに暮らす子どもは約4万5千人。そのうち約2万7千人は、乳児院・児童養護施設で暮らしています。その多くは、虐待などの不適切な環境で育ち、子ども時代を子どもとして成長・発達することを阻まれ、元の家族、住んでいた家、通っていた学校、友達、地域から離れて新しい環境で暮らしています。しかし、その子どもたちへの誤った認識や偏見が社会の中に存在していることは否定できません。児童養護施設あるいは当事者である子どもが自ら発信することが難しい状況の中、児童養護施設やそこで暮らす子どもたちへの理解の進まない現状があります。そのことは、子どもが自信を持って自分の育ちを語れないこと、さらには退所後の生活に影響を及ぼしています。

児童養護施設のCAP子どもワークショップの様子

【解決する方法】

CAPセンター・JAPANでは、これまで90以上の児童養護施設で、暴力防止のプログラムを提供してきました。そこで出会った子ども達の声や、児童養護施設で働く人たちの声を、動画やブックレットとしてまとめ、児童養護施設やそこで暮らす子どもへの理解を進め、正しい認識をもって子どもの育ちを支える環境を整えるために、CAPセンター・JAPANがエリアとする32都府県で、約380の児童養護施設の子どもが通う幼稚園・小学校・中学校(約1000か所)へのキャンペーンを行うと共に、子どもたちを支える市民社会全体に届けるキャンペーンを行い、無意識に誰もが持っている思い込みや決めつけをなくし、子どもたちが社会って信用できる!と実感できるまちづくりをめざします。

これまでに聞いてきた声(一部抜粋)。

「人をなかなかしんじられないけど、仲間がいてくれる。お母さんがいなくてもがんばって生きて行こうと思う。死にたいって思った時、誰かがそばにいてくれることを忘れないでいたい」(中学生)

「自分の親が暴力とかする人だけど、何でも暴力で押さえつける人は、もっともっと居るんだってことがわかった。ここで、聞いてた人のほとんどが「親、暴力するー」とかいってて、自分だけじゃないってわかってびっくりした」(高校生)

「子どもの暴力に対して、これまで「やめなさい」だったのを、「それって暴力だよね」と言うことで、子どももこれまでと違う反応がみられる」(職員)

「子どもたちが思ったことを口にする事、他の子の意見を聞くこと、とても大切なことだと思います」(職員)

「子ども達一人ひとりに自分の権利を守ってもらえた、守ってくれるおとながいるんだと、ほっとする瞬間を少しでも体験させてあげたい」(職員)

子どもワークショップのロールプレイ(役割劇)の様子

【プロジェクトのもたらす長期的成果】

児童養護施設の子どもたちが毎日通う幼稚園や学校、市民社会に動画やブックレットを届けるキャンペーンを行うことによって、児童養護施設で暮らす子どもや施設に対する正しい認識を教職員、市民社会全体が持つことができます。それは、子どもたちが安心して成長・発達できる環境が保障されることにつながります。子どもたちが社会の構成員としての自分を意識し、自らを大切な存在と実感し、周囲に助けを求める行動がとれるようになること、自らの力を適切なやり方で使えるようになることのためには、施設だけでなく、幼稚園や学校、地域の理解と協力が必要です。そういった環境で育った子どもたちは退所後の生活を自らの力でよりよいものにしていくことができます。子どもが社会の構成員として持っている力を発揮するということは、支えられる側から支え手となっていくということです。

 

【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】

(脇千裕さん/CAPにしのみや所属)

子どもたちの周りのより多くのおとなが正しい認識や知識を持つことで、学校や地域で少しでも児童養護施設で暮らす子どもへの理解が進み、子どもたちが安心な安定した生活を送り、おとなを、ひいては社会を信頼するチャンスを広げていくことになればと思っています。

【寄付によって達成できること】

70,000円あれば、1本の動画(あるいは1冊のブックレット)を作成し、児童養護施設に暮らす子どもの通う幼稚園・小学校・中学校の教職員、地域にむけた啓発のキャンペーンを行うことができます。

動画という視覚化によって、短時間で有効な情報を持ってもらうことができるだけでなく、

毎年、動画を作成し、キャンペーンを行い続けることで子どもたちの思いを体感し、子どもたちを支えるまちづくりへの意欲・意識を持続していくことができます。

これまで公開した動画はこちらをご覧ください。

動画「子どものつぶやき」http://cap-j.net/save-child/video

団体情報
CAPセンター・JAPAN

子どもへの暴力防止に関する社会教育の推進・啓発活動、情報発信、CAPプログラム実践者の養成などを行っています。暴力防止や人権に関する啓発事業を行うことで、子どもや当事者の視点に立ってサポートできるおとなを増やし、誰もが安心して暮らせる社会づくりを行います。

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