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【東日本大震災被災者支援】東北の水産業を元気にするプロジェクト

  • 寄付額

    1,969,625

  • 寄付数

    1

  • 開始日時

    2011/05/15 00:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

 NICCOは震災の2日後から支援活動を開始しました。ボランティアによるがれきの撤去、心理社会的ケア、ペストコントロール、農業復興支援、コミュニティ支援など、被災地の様々なニーズに応じて、支援の中身を充実させてきました。現在は、漁師の収入向上と漁業復興を目指す「東北の水産業を元気にするプロジェクト」、子どもたちの遊び場整備やスポーツ活動を支援する「子どもの夢応援団プロジェクト」を行っています。


東北の水産業を元気にするプロジェクトについて
 気仙沼市北東部の唐桑半島に位置する唐桑町は、震災前には約8 割の世帯が水産業に携わり、多くの零細漁師が沿岸で伝統的な漁業を営んできました。しかし、2011 年の震災後は地元には市場がなく、漁師たちは漁獲物の販売に苦心していました。さらに、若者の都市部への流出や人口の高齢化、漁業の後継者不足などの問題を抱え、漁業と町の衰退が顕著にあらわれていました。
 東日本大震災は、三陸一帯に非常に大きな被害をもたらし、漁業においては津波による漁船や漁具の流出、震災のトラウマなどを招きました。その結果、漁師離れが加速し、漁業文化の衰退は一層深刻になっています。震災を乗り越えて、古くから人々の生活と深く結びついていた漁業を復興し、減り続けている漁師を守るために、今、新しい取り組みが求められています。

 そこでNICCO は、漁師から買い取った魚を生きたまま陸上のいけすに一時保管し、顧客に直接出荷することで漁師の収入向上につなげる事業を実施しています。事業の構想は、漁業や食に関わる地元住民らと作り上げ、事業方針や運営体制について彼らと何度も話し合いながら事業を進めてきました。2014年4月から試運転を行い、活きのよい魚をいけすに入れる事ができました。地元メンバーにより有限責任事業組合「Fish Market(フィッシュマーケット)38(FM38)」が1月に起ち上がり、地元雇用による活魚の買い取りと販売を実施しています。いけすに集めた魚を首都圏や仙台の飲食店や消費者に販売することで、市場に出せず自家消費用になってしまっていた魚を有効に活用し、漁師の収入向上、漁業文化の維持と後継者の育成を目指しています。

 「アル フルザ」には、いけすだけでなく、魚介類の加工や食品の調理が行える設備も整備されています。魚の買い取り・出荷に加え、全国の有名シェフらと協力した加工食品の開発・製造、地元雇用の創出、料理教室や子ども向け体験学習の開催、地元の人々や観光客を呼び込むイベントの開催など多機能な役割を果たし、コミュニティーを元気にしていきたいと願っています。
 皆さんのご支援をよろしくお願い致します。

 

団体情報
日本国際民間協力会(NICCO)

アジア、中東、アフリカで、(1)緊急災害支援、(2)環境に配慮した自立支援、(3)人材育成に取り組んできました。ウクライナ、ヨルダン、アフガニスタンに加え、国内では東日本大震災被災地と滋賀県にて活動を展開しています。

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