環境保全

SDGs⑭ 海の豊かさを守ろう

サンゴ礁再生に向けた赤土流出防止プロジェクト

  • 寄付額

    442,260

  • 目標金額

    1,750,000

  • 寄付数

    2

  • 開始日時

    2010/12/18 00:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

  石西礁湖のサンゴ礁の再生のためには、現在実施しているオニヒトデ駆除プロジェクトに加え、サンゴの生育環境の改善が必要です。中でも農地からの赤土流出がサンゴの生育環境の悪化を招いており、特にサトウキビの「夏植え」栽培は、冬季の刈り取りから夏季の植え付けまでの間、畑が裸地状態となるため、赤土流出の大きな原因となっています。 赤土に含まれる肥料分は海水の富栄養化をもたらし、オニヒトデの幼生の餌となる植物性プランクトンを増加させて、オニヒトデ大量発生の原因となることも、最近明らかとなっています。 


 サトウキビの「夏植え」栽培を、刈り取り後の株から発芽させる「株出し」栽培に転換させることにより、赤土の発生量を大幅に削減することができます。 切り戻し等の株出し管理作業は、収穫直後に行わないと収量が低下するのですが、多くの農家は収穫に追われていて、その余裕がありません。それが「株出し」栽培が普及しない一因となっているのです。

 近年導入された株出し管理機は、株出し管理や施肥を短時間で行え、農家の作業負担を軽減することができます。このプロジェクトでは、株出し管理機の作業受託料を当基金が負担することにより、「夏植え」から「株出し」への農法転換を推進する計画です。 「株出し」の収穫量は1回あたりでは少ないのですが、年平均では隔年収穫の「夏植え」よりも多く、新植経費が省けて、実は農家経営上も有利なのです。

 当面年間50ヘクタールを「株出し」栽培とすることを目標としますが、農家にとっての利点もアピールすることにより、今後はさらに「株出し」栽培が普及するよう、広報に努めていきます。 また、収穫後あまり時日を置かず植え付ける「春植え」も、赤土流出を少なくおさえる方法として、今後推進していくことを検討しています。

団体情報
石西礁湖サンゴ礁基金

石西礁湖など八重山のサンゴ礁が、白化、オニヒトデ、赤土流出、水質汚濁などで衰退し、危機に瀕しています。当団体は、かつての石西礁湖の姿を取り戻すため設立された「石西礁湖自然再生協議会」の基金として、八重山のサンゴ礁の危機を救い、豊かで美しいサンゴ礁を再生するため、活動しています。

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