能登半島地震から半年:被災地の人々とともに

家屋が倒壊したままの住宅地を歩く子どもたち(2024年4月、石川県輪島市)

家屋が倒壊したままの住宅地を歩く子どもたち(2024年4月、石川県輪島市)

 

地震発生から半年、被災地では復興が進む一方、今も約2,200人が避難所生活を送っています。AARは被災地の課題に対応するため、石川県七尾市に拠点を置いて、被災地支援を続けています。半年間の活動および今後の取り組みを報告します。

AARは地震発生直後から、協力団体や企業と連携して炊き出しや、緊急支援物資の配布を行いました。現在は仮設住宅入居者への家電提供、被災者支援制度の申請サポート、傾聴・マッサージなどの支援に取り組んでいます。また、住民のコミュニティー形成をサポートするため、仮設住宅内の集会所・談話室に備品類を提供する予定です。

能登半島地震では、障がい者福祉施設も被災し、建物や設備の損壊、施設利用者や職員自身の被災、福祉作業所の仕事の激減などの問題が発生、被災地の復興から障がい者が取り残されかねない状況にあります。AARは、障がい者福祉施設への地元団体と連携して、支援物資の配布を行ってきましたが、現在は福祉施設の復旧・再開支援と障がい者の個別支援を進めています。

 

AARの半年間の活動

AARの半年間の活動

 

また、外国人支援に取り組む地元団体と連携し、言葉や習慣の違いから情報にアクセスできずにいた外国人に支援物資を届け、関連団体や自治体につなげる活動も行ってきました。今後は地域住民との意思疎通を円滑にし、外国人の防災ネットワークづくりの中心となる日本語教室の拡充を計画中です。

AARは、これまで積み上げてきた被災地支援の知見を生かして、能登の皆さんと引き続き連携して、被災地の復旧と復興に尽力してまいります。