私たちが運営する居場所では、小学校５年生から概ね２０歳程度の子ども・若者が利用できる居場所です。時間割も決められておらず、自分がしたいことを自由気ままに過ごすことができます。

多くの利用者は、テレビゲームやカードゲームをしたり、他の利用者やスタッフと会話をして過ごしています。

ただ、遊んでいるように見えるかもしれませんが、この場を通して、他者との関わり方や自分の新しい一面に出会うことができます。また、何気ないやり取りの中で、子どもたちの口から本音がポロッと出てきたりします。

この居場所の中で私が子どもたちと関わっていて感じることは、学校に行っていなくても、ただ遊んでいるように見えても、グダグダ過ごしているように見えても彼らは彼らなりにこれからのことそして、大人へのなり方を考えて、悩みながらも今を懸命に生きているということです。

将来のために学校に行き、勉強をしてたくさんの人たちとコミュニケーションを取ることをこちらから強いるのではなく、子どもたち自身がそれを望むことが大切だと思います。

私は、この居場所を「できることを増やす」ための場だけではなく、その前に「できるようになりたい」「やってみたい」と子どもたち自らが思える場でありたいと思っています。

未来のために今を生きるのではなく、今を生きることが未来に繋がるということを伝えながら、私は毎日子どもたちと思いっきり楽しい時間を過ごしたいです。

NPO法人アスイク　スタッフ　藤田茜