フィリピン南部沖で6月8日に発生したマグニチュード7.8の地震により、これまでに70人以上が亡くなり、8万人以上が避難生活を余儀なくされています。AARは、震源に近いサランガニ州で、食料配付や被災者への心理社会的支援を行っています。
土砂崩れで埋もれた家屋=ミンダナオ島サランガニ州で2026年6月15日
「あそこが、私たちの家があったところです。姪が逃げ遅れて、亡くなってしまいました」。大学生のアップルさんは、土砂に覆われて潰れてしまった家屋の跡を指さしながら、そう話しました。アップルさんたちが暮らしていたのは地震によって大きな被害のあったミンダナオ島南部サランガニ州で、親族と暮らしていた山あいの家は、地震直後に発生した地すべりによって土砂に埋もれてしまいました。
「地震が起きた時、私はまだ寝ていて、地面が大きく揺れて飛び起きました。今まで経験したことのない大地震に驚いている間もなく、すぐに裏山の方から土砂崩れの大きな音が聞こえてきて、外に逃げ出しました。他の家族は全員無事だったけど、姪が逃げ遅れてしまいました」。
避難所からアップルさん(手前)の家に向かうAAR職員(左)=ミンダナオ島サランガニ州で2026年6月15日
アップルさんたち家族は現在、家から離れた避難所で生活しています。食料や日用品など様々なものが不足している中、今一番欲しいものは、新しい家だと言います。「生まれ育った町なので、ここを離れたくない。新しい家で家族と一緒に人生をやり直したい」。
私と話している間、アップルさんは、大きな災害を経験した後とは思えないほど終始笑顔でした。アップルさんはその理由を、辛いままでいたくないから、立ち直るために笑っているのだと話してくれました。被災した方々の、そうした前向きな姿勢を、できる限りサポートしていきたいと思っています。
立ち直るために笑うと話すアップルさん=ミンダナオ島サランガニ州で2026年6月15日
被災地ではまだまだ支援が不足しています。AARは物資配付など、被災地での活動を継続してまいります。引き続き、フィリピン地震緊急支援にご協力くださいますよう、改めてお願い申し上げます。
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