被災した「障がい者世帯」に補助具や物資を届けています

AARは、ミャンマー地震の被災地で、特に経済的苦境に陥りやすい「障がい者世帯」に補助具や物資を届け続けています。

 

車いすを押してもらい、外気に触れて「気持ちいい」と喜ぶウーカンさん=マンダレー市内で2026年3月

 

ウーカンさん(仮名、78歳)は、激しい腰痛と神経の損傷などで、ここ5年は寝たきりの生活でした。娘の1人はビンロウの実を売り、もう1人は公衆衛生局で仕事をしていますが、収入が少なく、父のために補助具を買ったり、栄養のある食事を用意したりする余裕はまったくありません。

 

AARは、ウーカンさんに車いすを提供しました。家族とスタッフで、車いすを押して、屋外へ出ます。「ヤービー、ヤービー(いいよ、気持ちいい)」と、ウーカンさんは何度も繰り返します。娘さんは感極まった様子で、父親を見つめていました。

 

車いすなどの補助具は購入後も体に合うように維持管理が必要で、買い替えにはお金がかかります。ミャンマーを含む東南アジアの途上国において、多くの家庭では、医療費や通院の交通費で精いっぱい、補助具の更新や家屋のバリアフリー化は困難なのが実情です。また、地震の被災地のマンダレーの場合、震災後に物価が2~3割上昇し、食事にさえ困っている状況がみられます。

 

AAR支援チームのスタッフ(右)の聞き取り調査に答えるダーインインさん(左)=マンダレー市内で2026年3月

 

右半身が不自由な息子を持つ母親ダーインインさん(仮名、68歳)は、家族3人で、スラム街の小さなテントで暮らしています。喫茶店の日雇いで働く33歳の長女の収入だけでは、息子は診療所に行くこともできず、10%の高金利で借金のため、生活は苦しくなるばかりです。AARの支援チームは、特に厳しい状況におかれた世帯に約2カ月の食料に加え、約5カ月分の衛生用品も配布しています。ダーインインさんは「日本からの支援が負担をどれだけ軽減してくれることか」と感謝の言葉を口にしました。

 

AARのミャンマー地震被災者支援は4月以降も継続します。被災した一人でも多くの障がい当事者やその家族、地域住民が笑顔を取り戻せるよう、引き続き皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。

 

ご寄付はこちらから