被災地に入り、被害状況の調査を開始しました

アフガニスタン東部で8月31日に発生した地震は、これまでに死者1,400人以上、負傷者3,000人以上の被害が伝えられ、被災地では道路が寸断されるなど救助活動が難航しています。AAR は首都カブールの現地事務所を通じて被害状況を確認するとともに、緊急支援物資を配付する準備を進めています。

AARとナンガハル県災害管理局(DoDM)の調整会議=ナンガハル県で2025年9月4日

 

9月4日、ナンガハル県災害対策局(DoDM)と会談し、被災地支援の調整を行いました。5日には支援チームが被災地に入り、状況調査を始めています。

 

パキスタン国境に近い山岳地帯のクナル県では、日干しレンガの家屋が多数倒壊して人々が生き埋めになっており、遺体の掘り起こし作業が続いています。AARの現地職員が被災地域の知人に連絡したところ、「食料不足が最も深刻ではあるが、他県から支援が届き始めている。一方で、電力問題が極めて深刻だ」と訴えたといいます。

 

また、「被災地に通じる道路は各所で寸断され、緊急支援の車両で渋滞している。車の通行は難しいが、徒歩では7時間かかるだろう」とのことで、救助活動や緊急支援は困難を極めています。

 

アフガニスタンは政情不安に加え、この数年、大規模な災害にたびたび見舞われており、AARはその都度、多くの制約を乗り越えて人道支援活動を実施してきました。AAR現地職員は今、被災者に何とか支援を届けようと懸命の努力を続けています。AARのアフガニスタン地震緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。

 

現地行政担当者(左)と打ち合わせを行うAAR現地職員=クナル県で2025年9月4日

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