無事に着工し、校舎の建設工事を始める準備を進めています。

2022年、アグボグブロシーに学校を建設することを決意し、プロジェクトを進めてきた私たち。
何度も建設場所探しが振り出しに戻ってしまうことがありましたが、2024年8月、ガーナ政府から正式に土地の譲渡が決まり、土壌整備を進めてきました。
譲り受けた土地には元々の建物が残っていたため、その取り壊しから始めておりましたが、2025年3月に取り壊し作業が完了し、ようやく着工することができました。

 

                  整備を始める前の土地

 

建設を開始するにあたり、現場に関わってくださる方の登録方法、工事で使用する資材の保管・管理方法をどのようにするか、など検討を重ねました。

 

できる限り多くの現地の人たちの雇用を生み出すべく現地コミュニティの住民に声がけをしていますが、登録管理をしっかりしないと日当を支給する際に混乱することが予想されるため、基本的なルールをいくつか設けました。

毎朝現場に来て登録を済ませた人にはNPO CLOUDYのゼッケンを配布・着用の上、作業をする。ゼッケンを着ていない人の工事現場への立ち入りは原則禁止とし、作業が終わったらゼッケンを返却して日当を受け取る。

シンプルなルールではありますが、これを守れる人のみが現場で働き続けられることになります。

 

  

   登録システムを作る前、工事の様子を見に集まってきたコミュニティの人々          現場に入るためのゼッケン

 

そして日本では工事現場の資材が盗難に遭うとニュースになるくらい稀ですが、ガーナではきちんと対策をしないとどんどん資材がなくなってしまうほど頻繁に盗難が起き、アグボグブロシー地区という土地柄、通常の地域より更にそのリスクが高いのが現実です。

そこで6月には資材管理の倉庫を作り、その倉庫の周りにフェンスを作ることで盗難防止の対策を厳重にしました。

 

    

             資材倉庫の周りに作ったフェンス                  鍵付きの資材倉庫

 

また「世界最大の電子機器の墓場」と呼ばれるアグボグブロシーにはゴミが沢山あるので、一般的な住宅エリアよりも衛生面の環境が悪いため、今回建設する学校には飲料水が飲める水道を設置すべく準備を進めています。(ガーナでは飲料水が出る水道というのはほぼ存在しないため、基本的に水道水を飲もうとする人はいないそうです)

学校に通う子どもたちや先生たちが水道を利用するのはもちろんですが、アグボグブロシー地区のコミュニティの人たちにも利用してもらえる形にし、地域全体の人たちに安心&安全な水を提供したいと考えています。

 

そこでガーナ水道公社と協議をして水道管を引く位置を決め、既存の校舎の設計図に修正を加えました。
修正された新しい設計図で新たな建設工事費見積もりの作成を依頼し、今はその見積もりが届くのを待っている状況です。

 

4月から6月は雨季のため、様々なことを進めるのに大幅に時間がかかってしまいましたが、少しずつ着実に学校建設プロジェクトを進めております。

皆さまからの応援をよろしくお願いいたします!

 

                                                アグボグブロシー地区、上空からの写真

CLOUDY

作成日時: 2025/09/04 14:43

寄付プロジェクト: 西アフリカ最大のゴミ山に、初めての学校を建てたい!