障がい福祉事業所の作業棟が完成

能登半島地震から間もなく1年、AAR Japanは被災した障がい福祉施設への支援を続けています。石川県七尾市の福祉サービス事業所「ゆうの丘」(本田雄志理事長)は、
AARの支援で損壊した作業棟2棟を再建しました。「ゆうの丘」への作業所の贈呈式が11月13日に行われ、秋空の下、利用者ら約30人が完成を祝いました。

シイタケ乾燥小屋の完成を喜ぶ「ゆうの丘」のみなさんとAAR理事長の堀江良彰(前列中央)=石川県七尾市で2024年11月13日

「ゆうの丘」は10代から70代の知的・精神障がい者約30人が働く作業所です。AARが再建したのは、「ゆうの丘」の主要な収入源だった乾燥シイタケの製造小屋、
アルミ缶プレスの作業所の2棟です。シイタケの製造小屋は地震で瓦が落ちるなどして使用が難しくなりました。アルミ缶のプレス作業は、地面がひび割れて段差が付き、
重さ460キロのプレス機も倒れてしまいました。

 

新しい作業棟はいずれも「ゆうの丘」の敷地内にあり、入り口はガラス張りで採光がよく、雨風をしっかりと防ぐことができます。「ゆうの丘」の本田雄志理事長は、
「AARは地震発生2日後の1月3日に早くも支援物資を届けてくれた。地震で働く場を奪われたことは大きな痛手だったが、シイタケ乾燥小屋、
アルミ缶プレス作業所を再建していただき、復旧・復興に弾みがついた。本当に感謝しています」と話しました。

 

 

能登地方では、生活・地域再建に向けた懸命の努力が続いています。引き続き、AARの能登被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。