外国人被災者 能登体験イベントに参加:能登大雨被災地支援

9月に発生した能登半島大雨から3カ月。石川県能登地方には、技能実習生など多くの在留外国人が暮らしています。AAR Japan[難民を助ける会]は10月20日、
被災した在留外国人に心と体をリフレッシュしてもらおうと、地域の特産物「ところてん作り」や「りんご狩り」の体験イベントを七尾市国際交流協会と開催しました。

りんごの収穫体験で、たわわに実ったりんごをもぐ女性たち=石川県七尾市能登島で2024年10月20日

10月のイベントには、中国やベトナムからの技能実習生11人と米国やカナダの外国語指導助手7人、七尾市役所や七尾市国際交流協会の職員らが参加しました。
参加者は七尾湾に浮かぶ能登島にある野口農園で、石川県のブランドりんご「秋星(しゅうせい)」の収穫に挑戦しました。初めてのりんご狩りに参加者は少し興奮気味で、
笑顔で記念写真を撮り合う姿も。最後は芝生の広場で、震災時の体験などを話し合いました。

 

 

在留外国人は能登の災害時も避難所などの情報を得られずに孤立したり、支援を受けにくかったりする傾向が見られました。
10月の体験イベントは、七尾市や同市国際交流協会などと在留外国人のネットワークを強化し、今後の防災に役立てる目的もあります。
AARは在留外国人被災者や障がい者などの災害時に特別な配慮を必要とする方々への支援活動も行っています。
AARの能登半島地震・大雨被災者支援へのご協力を重ねてお願い申し上げます。