能登半島地震の被災地では厳しい寒さの中、多くの被災者が不自由な避難生活を続けています。AAR Japan[難民を助ける会]の緊急支援チームは、当会と連携する企業から提供された支援物資を石川県内の避難所などに直接お届けして喜んでいただいています。
避難所で虎屋の羊かんを手渡すAARの生田目充=石川県輪島市で2024年1月24日
約30人の高齢者が避難している石川県輪島市の地域生活支援施設「ウミュードゥソラ」。長年AARを応援していただいている和菓子の老舗・株式会社虎屋(東京都)から提供された羊かん「小形羊羹」「やわらか羊羹ゆるるか」を皆さんにお配りすると、「まあ、虎屋の羊かん!」と声が上がりました。
AARはこれまでも各地の被災地に「虎屋の羊かん」を届けています。心身ともに疲れた被災者の皆さんには品の良い甘さがいつも好評で、ほんのひと時、心安らぐホッとする時間を持っていただいています。また、同施設には非常用の携帯トイレや体拭きウェットタオル、使い捨てカイロ、栄養ゼリーなどに加え、断水が続いて洗濯がままならないとして要望があった枕とカバーを提供しました。
蜂蜜を受け取る「クオーレすず椿」の女性職員=1月19日
珠洲市の福祉施設「クオーレすず椿」、および同市内の宿舎で避難生活を送るインドネシア出身の漁業技能実習生たちには、株式会社Nalelu(東京都)の「特級栄養源 桂皮はちみつ」を届けました。クオーレの職員は「インフルエンザや風邪の流行期なので、免疫効果のある食材は大変ありがたい。さっそく皆さんにお配りします」。
インドネシア人技能実習生たちに食料や衛生用品を提供=石川県能登町で2024年1月13日
同施設では自らも被災した職員の皆さんが避難所から通勤して利用者のケアに当たっていますが、人手不足もあって再開に向けた取り組みは難航しています。また、AARは水の要らないシャンプーやペットボトル入り飲料水などを届けました。
AARは多くの企業・団体の皆さんと連携して被災地支援を実施しており、お届けしたもの一つひとつに対して、被災者の方々から「ありがとう」と感謝の声をいただいています。AARの能登半島地震被災地支援へのご協力を重ねてお願い申し上げます。
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