トルコ・シリア地震:庭のテントで暮らす日々

 

住む場所は家の庭

2023年2月6日、トルコとシリア北西部で発生した地震から9か月が経過しました。

ヌール・ダルカヤさん(42歳)と義母セミレさん(71歳)は地震後、家の外の庭でテント生活をしています。

ヌールさんはバレエ教師でダンサーです。2月の地震で、彼女の家とバレエ学校の建物は甚大な被害を受けました。建物は居住不可能な状態となり、現在は取り壊されています。

 

「2012年以来、私はアンタキヤでバレエ学校、バレリーナ・ダンス・アカデミーを運営しています。何年もの間、約1,000人の生徒にバレエを教えてきました。毎学期、約55人の生徒がいました。しかし、地震が起きて以来、私は働くことができていません。私の人生は常に挑戦の日々でした。父はポーターとして働くことでなんとか私たち兄弟の教育環境を支えてくれました。でも震災後は、この庭でパートナーの家族と8人で2つのテントをシェアしています。」

 

いつ安心できる場所に住めるのか

「冬が近づくにつれ、私たちは生活環境の不安に直面しています。幸いなことに、私たちはCAREから水と衛生設備と衛生ユニットを受け取りました。しかし、アンタキヤには治安の問題があり、不安です。私たち家族の安全と幸福のために、きちんとした家に引っ越したいと思っています。」

 

夢をあきらめない

このような困難な状況でも、ヌールさんは夢をあきらめていません。

「私は簡単にはあきらめないで、いつも困難な状況から立ちあがります。私の目標は、バレエ学校を再建し、音楽教師としての情熱を追い続けることです。経済的な困難はありますが、私はここアンタキヤで芸術学校を設立する可能性を考えています。できるかどうかはわかりませんが、挑戦してみます!」

 

欧州連合(EU)からの資金援助により、CAREはトルコのハタイ県で地震に見舞われた世帯に、安全で十分な水、衛生設備、必需品を提供しています。