地震発生から、3か月が経過しました。
CAREは、地震発生直後から人道支援活動を開始し、シリア北西部で57万人以上、トルコで3万7千人以上の人々に必要な人道支援を行ってきました。
その支援内容は、衣服からシェルター、マットレス、毛布、食料、非食品の配布、そして水や携帯衛生・衛生設備の提供だけでなく、心のケアや、ジェンダーに基づく暴力のケースマネジメント、地震被災者への情報提供など、保護サービスなど多岐にわたります。これらのサービスは、地震による避難生活やホームレスの状態に対処するために不可欠なものです。
現地の人々の声や支援活動の様子を、下の動画でもぜひご覧ください。
CAREトルコの事務局長、シェリン・イブラヒムは次のように語っています。
「2月6日の地震から3カ月が経過した今、トルコとシリア北西部の地震被災地で私たちが目の当たりにしていることは、壊滅的なものです。数万人が命を落とし、数百万人が家、資産、生計を失っています。
シリア北西部は、この地震における悲劇の頂点とも言えるほど、数百万人の避難民のニーズはます一方です。特に女性や子どもたちが、食料、水、住居などの日常的なニーズを人道支援に大きく依存するようになっていることを懸念し続けています。水不足や適切な衛生設備の欠如など、地震発生地域全体に残る問題は、特に簡易テントに住む人々にとって大きな健康リスクとなります。
トルコとシリア北西部における災害の規模を考えると、人々の回復を支援するには数カ月から数年かかると思われます。私たちは、人々が安全な家に戻り、生活を再建できるよう支援することで、すでに破滅的な状況がさらに悪化するのを避けるため、全力を尽くすつもりです」
イブラヒム事務局長が言うように、被災者の生活再建にはまだまだ長い年月が必要です。CAREは現地での活動を続け、特に弱い立場にある女性や女子たちが、希望ある明日を描けるように支えてまいります。