学習支援

ディスレクシアの啓発と支援のためのワークショップ基金

  • 寄付額

    138,300

  • 目標金額

    300,000

  • 寄付数

    1

  • 開始日時

    2015/12/08 00:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

ディスレクシアは知的に問題がなく、聴覚・視覚は正常なのに、読み書きに関して特長ある学習困難を示す症状です。ディスレクシアの啓発、支援、ネットワーク作りのためのワークショップを開催するために、ご協力をお願いいたします。

【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】
ディスレクシアとは読み書きの障害を指します。ディスレクシアであることは不便ですが必ずしも不幸ではありません。ただし特に教育と就労の場面で不利を被ることが多い人たちでもあります。
ディスレクシアは治ることはありませんが、現在の先端機器やアナログな機器を使って十分に情報を得て、自分の考えていることを発信することもできます。また自分で工夫して、生き延びることができます。
人口の約10%、日本国内の1000万人がディスレクシアと言われています。この方たちが本来持っている力を十分に発揮できる環境が必要です。

【解決する方法】
NPO法人エッジでは、これまで東京都港区と協働して特別支援教育の中でも通常学級で基本的に知的には遅れのない発達障害(LD、ADHD、自閉症)などに対応する『学習支援員(LSA)』制度を確立してきました。
平成16年から協働が始まり、港区のパートナーズ基金を利用して発達障害についての啓発や検討会を通じて港区におけるリソースとニーズを洗い出しました。
17年度ではまずLSA養成講座を実施し、18年度からは本格的に通常学級の中での支援が始まりました。 平成22年度より港区から当事業の業務を受託し、LSAの配置や管理、養成講座や研修の実施などエッジ個別支援室が運営を行っています。現在LSAはエッジの契約社員として活動しています。
これまでに累計で500名以上の児童生徒への支援をしてきました。講座修了者は300名以上となり、学習支援員として通常学級内で支援にあたるほか、教員免許を取得して講師や教師になる人、心理職に就く人、児童館や港区以外で支援員として働いている人など数多くいます。
港区の取組みやその成果は、教育関係者や他の地域から多くの関心を持たれ、また、港区を参考のもと、全国各地で取組みをはじめ、拡がりをみせています。平成25年度で、港区での事業は終わりましたが、全国で学習支援員制度として広がっています。星槎教育研究所と共催で民間資格として、学習支援員講座が全国で行われています。

また、エッジでは、ディスレクシアの小学生から中学生を対象に、ワークショップを開催しています。
成人ディスレクシア会(DX会)や大学、他のNPOから、さまざまな専門家を招き、建築ワークショップ、ゲームワークショップ、演劇ワークショップなどを行うことで、ディスレクシアの子どもたちが自信を持って、勉強、スポーツ、芸術などに取り組めるようになっています。

【プロジェクトのもたらす長期的成果】
ワークショップに参加した子どもたちは、自分で考え、行動できるようになります。
子どもたちへの直接支援に加え、その学校や職場がディスレクシアを理解し、まわりが変わることで、ディスレクシアの人たちが本来持っている力を発揮することができます。
学校現場では、教員がディスレクシアを理解することにより、学習の困難さを理解して、合理的配慮に基づく処置ができます。例えば、ノートを取れないのなら、写真撮影を許可することや、板書をプリントアウトするなどして多様な人々を支援します。
職場では、レポートなど書く作業を簡略化したり、写真提出で許可したりすることで、さまざま障害に対応でき、多くの人々の社会参加をうながすことができます。

【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】
読み書きは困難で苦しんでいる人々が多いことを一人でも多くの方々に分かっていただき、共に多様性のある社会を築いて行きましょう。そのための啓発、支援にご協力ください。(NPO法人エッジ事務局)

【寄付によって達成できること】
3,000円でディスレクシアの子ども1人が、3回のワークショップを無料で受講できます。

団体情報
エッジ

【啓発活動】
(1)調査研究は、学習支援員のシステムの普及と効果を公開し、文科省の特別支援教育推進ネットワークに参加した。
(2)学習の困難克服は、相談事業で応じている。
(3)普及啓蒙は、数多くの講演、研修にてディスレクシアについての啓発を行ってきている。

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