SDGs③ すべての人に健康と福祉を

SDGs⑩ 人や国の不平等をなくそう

SDGs⑯ 平和と公正をすべての人に

ヨーロッパ

特定の人々

広く浅く、多くの人に直接効果を与える

問題の悪化を防ぐ

施行の段階

紛争・難民

医療・福祉

人権

ウクライナ人道支援活動

  • 寄付額

    311,200

  • 寄付数

    43

  • 開始日時

    2022/03/10 15:03

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

 

【概要】

2022年2月に発生した人道危機から1年が経過。ウクライナの人々は自身と家族の身の安全のため、約1,929万人もの人たちが周辺諸国に避難している(2023年3月7日現在)。

 

AMDAは発生時から情報収集を行い、2022年3月7日より日本人医師1人とハンガリー・国立センメルワイス大学に通う日本人医学生1人が、隣国ハンガリーにてニーズ調査を開始した。

同年3月9日、特定非営利活動法人AMDAと特定非営利活動法人TICO(徳島県)合同医療チーム(医師1人、看護師1人、調整員2人)が岡山を出発しハンガリーへ。そして国境近くの町や村で、地元の医療者たちと共に避難者への診療を開始した。10月までに合計14人(医師5人、看護師6人、調整員3人)を派遣。派遣者は現地で変化するニーズに対応し、ハンガリーに避難されてきた方のみならず、現地協力団体とともに、ウクライナ国内で避難生活を余儀なくされている方たちにも支援を行ってきた。

2023年3月現在、ウクライナの深刻な事態は変わらず続いており、AMDAはこれまで一緒に活動してきた現地協力団体と密に連絡を取り、現地団体主導による避難者支援を行っている。

 

【AMDA支援活動】

①ハンガリー・国境の町や村での医療支援 (2022年3月~10月)

1) 国境の村ベレグスラーニー (Beregsurany)

国境を越えてベレグスラーニーにやってきた避難者のために中継地点「ヘルプセンター」が設置されている。合同医療チームはヘルプセンターにある仮設診療所に、ハンガリーの医療者と共に、避難者の診療にあたった。ピーク時は24時間交代で医師・看護師が入り。1日あたり約15人の患者を診察するとともに、ヘルプセンターを巡回し、避難者や、避難者を24時間見守るボランティアの方々からの健康相談にも対応。

さらに、チームは、ヘルプセンターにて避難された方々の話に耳を傾け、足湯やマッサージなどを提供。また、避難中静かに過ごすことを余儀なくされている子どもたちがこの時はしっかり発散できるように、子どもたちと絵を描いたり、外で遊んだりしている。

   

 

2) 国境近くの町キシュバールダ(Kisvarda)にて

キシュバールダにある現地協力団体「ヴァルダ伝統文化協会」と一緒に、ハンガリーに避難してこられた方々を対象に行ったスポーツイベントに医療者として参加、参加した子どもたちにお菓子やジュースなども配布した。更に7月、支援の一環として料理イベントにも参加、日本からたくさんの想いを込めて絵やメッセージなどがつづられた法被を着て、焼きそばを準備。焼きそばは非常に好評で、繰り返し購入される方も多かった。この料理の売り上げは、ウクライナ避難者への支援物資の購入に充てられる予定。

  

 

②ウクライナへの支援 (2022年3月~現在)

1) 病院支援

前述の「ヴァルダ伝統文化協会」より、ウクライナの病院での医薬品不足の状況を伺った。日本人は入ることができないため、同団体を通し、医薬品の支援を実施。その後もウクライナの複数の医療機関の要請により、医薬品や冷蔵庫などの電化製品を贈呈した。

また、ウクライナ人の検査を目的に、同団体会長である医師にポータブルエコーも寄贈した。その後、ウクライナの病院で使用されているとのこと。

 

 

2) 国内避難者への支援

2022年3月、ウクライナ・セントミッシェル小児総合リハビリセンターに避難する方々の生活のため、同施設関係者がAMDAに代わり、冷蔵庫や電子レンジなどを購入した。さらに、寒さ対策として、11月、同センターにエアコン3機を寄贈した。

 

3) 食糧・生活支援

ウクライナでは職場が爆撃で失われ、働けず物資を購入できない人、買い出しに行けない高齢者や小さな子供がいる家庭など、生活に困窮する家庭も少なくない。2022年3月にはヴァルダ伝統文化協会を通し、当時ウクライナ国内で手に入れにくい生鮮食品などの支援を行った。4月8日、ヴァルダ伝統文化協会がウクライナへの物資運搬に使用する車両として、車両一台を寄贈した。

その後も、ウクライナ・ダイナスティメディカルセンターとの合同で食糧支援を開始。同センターを通し、小麦粉や油、パスタ、缶詰などを、支援を必要とする家庭に提供している。加えて、12月に入り、停電で半日から長いときはほぼ一日、明かりや暖房が使えない状態が続くこともあるという。AMDAは同センターに発電機を寄贈。同センターはこの発電機を必要とする方々に貸し出している。

  

 

AMDAは今後も現地の状況などについて、協力団体と密に連絡を取りながら、必要な支援を行っていく。

 

団体情報
アムダ(AMDA)

2020年3月現在、世界67か国でプロジェクトを実施。内、人道支援活動は59か国219件に上ります。地震や洪水等の災害発生後、被災者に医療等の支援を行うだけでなく、復興支援も実施しています。また、インドでの母子保健、モンゴル・ネパールでの内視鏡技術移転なども継続的に行っています。

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