SDGs③ すべての人に健康と福祉を
SDGs⑩ 人や国の不平等をなくそう
SDGs⑯ 平和と公正をすべての人に
ヨーロッパ
特定の人々
広く浅く、多くの人に直接効果を与える
問題の悪化を防ぐ
施行の段階
紛争・難民
医療・福祉
人権
ウクライナ人道支援活動

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寄付額
¥311,200
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寄付数
43件
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開始日時
2022/03/10 15:03
終了日時
期限なし
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残り日数・時間
期限なし
このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。
【概要】
2022年2月に発生した人道危機から3年が経過。自身と家族の身の安全のため、約370 万人のウクライナの人たちが国内の比較的安全な場所に、さらに 700 万人近くの人たちは近隣諸国を含む国外に避難している(2025年3月5日現在)。
AMDAは危機発生直後から情報収集を行い、2022年3月7日より2022年10月までに合計 14人(医師5人、看護師6人、調整員3人)を現地に派遣し、ウクライナ・ハンガリー国境近くの町や村で、地元の医療者たちと共にウクライナから避難してきた方への診療を行うと同時に、ウクライナ国内で避難生活を送る方への支援も行った。AMDA はこれまでウクライナ内外に暮らす避難者、のべ約30,000人に支援を行ってきた(2024年12月時点)。
2025年3月現在、戦闘地域に近いウクライナ東部ハルキウでは、昼夜問わずドローン攻撃などがあり、ウクライナの深刻な事態は変わらず続いている。2022年10月より、AMDAは現地協力団体主導の活動に移行し、ウクライナ国内における支援を継続している。今後も現地の状況に応じて、協力団体と密に連絡を取りながら、必要な支援を継続していく。
【現在行っている支援活動】
AMDA は、現地協力団体とともに、ウクライナ国内避難者および避難者を受け入れている医療機関、コミュニティーを対象とした支援活動を継続している。避難生活が長引く中、継続的な支援の重要性が増している。
① City of Goodness (ウクライナ西部・チェルニウツィー)
2024年8月から新たにCity of GoodnessがAMDAの現地協力団体として加わった。戦闘地域に近いウクライナ南部・東部から避難してくる女性や子どもたちを支援している同団体は、避難する際の交通手段確保に加え、同団体が運営する施設において、避難者の受け入れも行っている。現在約300人が身を寄せており、避難者だけでなく、家庭内暴力や経済的な理由で住む場所を必要とする人々にも拠り所となっている。
AMDAからの支援は、同施設に暮らす人たちへの食糧と、生後1か月から14歳の子どもを対象としたホスピス「バタフライ・ハウス」で使用する医薬品と医療資材に充てられている。
② セントミッシェル小児総合リハビリセンター (ウクライナ西部・ウジホロド)
2018 年に設立されたセントミッシェル小児総合リハビリテーションセンターには、現在、戦闘地域から避難してきた障害を持つ子どもたちを含む225人の子どもが登録していて、1 日に最大 20 人がリハビリを受けている。リハビリに対するニーズは高く、2025年度の予約枠も埋まってきているほどである。
AMDAの支援はこれまで、同センターで使用するリハビリ機器、発電機の購入、高騰する燃料費の支払いなどに充てられてきた。今では、ウクライナ国内避難者を受け入れる地元のコミュニティーを対象とした支援も行っている。地元の保育園への食糧提供、地元施設への食材や衣類の寄付、避難所への寝具や生活必需品の配布、地元の教会が主催するクリスマスイベントにおける果物、クッキー、飲み物の提供、聖ニコラウスの日のお祝いに子どもたちへプレゼント贈呈など、支援は多岐に渡る。
③ ダイナスティメディカルセンター(ウクライナ東部・ハルキウ)
耳鼻咽喉科を専門とするダイナスティメディカルセンターは、毎月約35人の患者を診察しており、その多くは複雑な外科手術を必要としている。AMDAが支援に入る前、高価な麻酔薬を手に入れるのが困難となり、少数の患者しか麻酔を使用する高度な治療を受けることができなくなった。しかし、AMDAの支援により、副作用の少ない高品質な麻酔薬を使用できるようになったため、より多くの患者に手術ができるようになっただけでなく、患者の回復も以前より早くなった。AMDAの支援は、同センターで使用する医薬品、医療資材に加えて、近隣住民への食糧支援、癌などの重篤な疾患を持つ患者への医薬品提供に充てられている。
同センターの責任者は、危機勃発以前から地元の住民に親しまれている医療機関が、閉鎖することなく、住民の健康を守ることで、地元の人々の精神的な支えにもなっていると述べた。
④ メドスポット (ハンガリー・ブダペスト)
ウクライナ人道支援活動における現地協力団体として、AMDA は初期からメドスポットと協力している。ウクライナとの国境に近いハンガリーの村、ベレグスラーニーには、ウクライナからの避難者のために「ヘルプセンター」が設置されていた。そこで、AMDA は 2022 年 3 月から 10 月まで、メドスポットと共に医療支援を中心とした活動を行った。
2022年11月以降、月1回、同団体が所有する救急車でウクライナ西部の避難所を訪問し、巡回診療を継続的に行っている。活動の重点は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などにより心理的な不調を訴える患者を、適切なケアに繋げることである。同団体はウクライナ人の心理カウンセラー、精神科医によるオンラインカウンセリングも行っている。巡回診療に参加する同団体医師は、「今では、患者さんが身体的な不調だけでなく、精神的な苦痛も、私たち医療チームに訴えてくれる。これは、3年間続けてきた巡回診療を通じて、私たちと患者さんの間で信頼関係が築けているからこそである。」と話した。
AMDA からの支援はこの巡回診療で使用する医薬品および医療資材などに充てられている。
【これまでの支援活動】
①ハンガリー・国境の町や村での医療支援 (2022年3月~10月)
1)国境の村ベレグスラーニー (Beregsurany)
国境を越えてベレグスラーニーにやってきた避難者のために設置されている、中継地点「ヘルプセンター」。合同医療チームはヘルプセンターにある仮設診療所に、ハンガリーの医療者と共に、避難者の診療にあたった。ピーク時は24時間交代で医師・看護師が入り。1日あたり約15人の患者を診察するとともに、ヘルプセンターを巡回し、避難者や、避難者を24時間見守るボランティアの方々からの健康相談にも対応。
さらに、チームは、ヘルプセンターにて避難された方々の話に耳を傾け、足湯やマッサージなどを提供。また、避難中静かに過ごすことを余儀なくされている子どもたちがこの時はしっかり発散できるように、子どもたちと絵を描いたり、外で遊んだりした。
2)国境近くの町キシュバールダ(Kisvarda)にて
キシュバールダにある現地協力団体「ヴァルダ伝統文化協会」と一緒に、ハンガリーに避難してこられた方々を対象に行ったスポーツイベントに医療者として参加、参加した子どもたちにお菓子やジュースなども配布した。更に7月、支援の一環として料理イベントにも参加、日本からたくさんの想いを込めて絵やメッセージなどがつづられた法被を着て、焼きそばを準備。焼きそばは非常に好評で、繰り返し購入される方も多かった。この料理の売り上げは、ウクライナ避難者への支援物資の購入に充てられた。
②ウクライナへの支援 (2022年3月~現在)
1)病院支援
前述の「ヴァルダ伝統文化協会」より、ウクライナの病院での医薬品不足の状況を伺った。日本人は入ることができないため、同団体を通し、医薬品の支援を実施。その後もウクライナの複数の医療機関の要請により、医薬品や冷蔵庫などの電化製品を贈呈した。
また、ウクライナ人の検査を目的に、同団体会長である医師にポータブルエコーも寄贈した。
その後、ウクライナの病院で使用されているとのこと。
2)国内避難者への支援 2022年3月、ウクライナ・セントミッシェル小児総合リハビリセンターに避難する方々の生活のため、同施設関係者がAMDAに代わり、冷蔵庫や電子レンジなどを購入した。さらに、寒さ対策として、11月、同センターにエアコン3機を寄贈した。
3)食糧・生活支援
ウクライナでは職場が爆撃で失われ、働けず物資を購入できない人、買い出しに行けない高齢者や小さな子供がいる家庭など、生活に困窮する家庭も少なくない。2022年3月にはヴァルダ伝統文化協会を通し、当時ウクライナ国内で手に入れにくい生鮮食品などの支援を行った。4月 8 日、ヴァルダ伝統文化協会がウクライナへの物資運搬に使用する車両として、車両一台を寄贈した。
その後も、ウクライナ・ダイナスティメディカルセンターとの合同で食糧支援を開始。同センターを通し、小麦粉や油、パスタ、缶詰などを、支援を必要とする家庭に提供している。加えて、12 月に入り、停電で半日から長いときはほぼ一日、明かりや暖房が使えない状態が続くこともあった。AMDA は同センターに発電機を寄贈。同センターはこの発電機を必要とする方々に貸し出した。
団体情報
アムダ(AMDA)
2025年3月現在、世界67か国でプロジェクトを実施。内、緊急支援活動は62か国250件に上ります。地震や洪水等の災害発生後、被災者に医療等の支援を行うだけでなく、復興支援も実施しています。また、インドでの母子保健、モンゴル・ネパールでの内視鏡技術移転なども継続的に行っています。
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寄付内訳
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寄付総額
¥311,200
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このサイトで集まった寄付
¥311,200
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その他の寄付
¥0