SDGs① 貧困をなくそう

SDGs② 飢餓をゼロに

SDGs③ すべての人に健康と福祉を

SDGs④ 質の高い教育をみんなに

SDGs⑪ 住み続けられるまちづくりを

北海道・東北

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高齢者

誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる住まいを!

  • 寄付額

    12,000

  • 寄付数

    6

  • 開始日時

    2022/02/08 21:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

【プロジェクトの概要】

ホームレス等の自立支援を行う中で、高齢化する対象者等に対して必要性を感じたのは、家族的な機能の存在です。身体機能や認知機能が低下しても、日常の中でちょっとしたことに手を差し伸べる支援があれば、地域生活が可能となる方々が多くいます。少子高齢化や家族形態の変容が進む今日において、身寄りがそばにいなくても、家族が担ってきたような生活の支えを誰もが受けられるようにする、そんな住まいのプロジェクトです。

 

【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

当法人は生活困窮等の様々な課題を抱えた方々に対して、一人暮らしを基本とする住まいの支援を行ってきましたが、その中で、入居者がこれまで抱えてきた様々な生きづらさと、彼らが生きる上での社会課題が見えてきました。

例えば、ある認知症の方に対して介護サービスを導入した際、本人がその時間に確実に部屋にいるように説得したり、ショートステイのために荷物を準備したり、終わった後の衣類を洗濯したりと、サービスを利用するための様々な支援が必要でした。また、単にデイサービスにつないだだけでは通所を拒んでいた方が、支援の中で「デイサービス」を「学校」と言い換えたことにより、その後の通所がスムーズに進んだということがあります。このように、サービスを利用するためには、本人のモチベーション向上やサービス前後の準備・片付け等、周辺の支援が必要です。ショートステイやデイサービスといった介護サービスも、これまでだと同居している家族がしてくれた名もなき支援があって、初めてスムーズに利用ができるのです。

生活困窮等の課題を抱えた方への住まいの支援については、これまで無料低額宿泊所等が担ってきました。国においては、無届施設での火災事故等を背景に、無届施設への規制及びいわゆる「貧困ビジネス」を排除する狙いで、劣悪な無料低額宿泊所等に対する規制の強化を進める一方、高齢化が進行する現代社会に求められるものとして、一人暮らしが困難な方への日常生活上の支援を実施する良質な無料低額宿泊所等を「日常生活支援住居施設」として認定する制度ができ、令和2年10月より施行されました。

社会ニーズの非常に高い日常生活支援住居施設の制度ですが、全国的な広がりはまだ見られません。どういった形が望ましいのか、各地で今まさに検討されています。

 

【解決する方法】

様々な背景を抱え、家族と一緒に暮らすことができない方、一人暮らしが難しい方等に対して、ハード面とソフト面を整えた支援付き住居施設を建設します。

<ハード面>
・住居施設の生活支援を受けつつも地域社会において自分らしく暮らしていけるよう、ある程度のプライベートを担保する居室の提供(内鍵付きの個室)
・自分の気持ちに応じて一人でいたり、誰かと一緒にいたりすることが自然と選べる空間づくり
・職員が見守る中、安全に食事ができるよう食堂の設置と、好きなものを自由に調理できるような調理スペースの設置
・入居者同士が交流できるような共有スペース(談話室)の設置
・日中活動を通して、生きがいや役割を創出する場(畑など)の設置
・高齢であろうが障害であろうが、誰もが住みやすい家(バリアフリー、汚物処理室等の設置)

<ソフト面(職員が担う支援)>
・利用者の意思や状況等から必要な支援を考える・利用者の生活スタイルを尊重しつつ、安全を確保した支援(家計管理、外出状況の把握)
・利用者が必要なサービスを確実に受けられるような支援(サービス調整、デイサービス等の準備支援、服薬管理等)
・利用者が、不安な気持ちをため込まずに、話したいときに話を聞いてもらうことにより自分の存在を認められるような傾聴支援
・利用者同士が良好な関係を築けるような働きかけ(互助の促しやミーティングの場の設置など)
・みんなで祝ったり、喜んだりする誕生日会などの企画支援(疑似家族となれるような企画)
・地域交流の促進

<本事業が目指す地域コミュニティのイメージ図>

地域社会においてその人らしく暮らしていけるような支援付き住居を目指します。区役所や居宅介護支援事業所、医療機関、町内会等とも関係を築き、ゆるやかな見守りを地域全体で構築していくことを目指します。

 

【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】

■受益者の声
(別の住居施設の入居者より)「これまで何かあればお酒を飲んだり、問題から逃げたり嘘をついてきたけれど、ここでは相談できるし、正直に生きられるようになった。」

■本プロジェクト担当者からのメッセージ
日常生活支援住居施設を始める時、私たちは基本理念を作りました。
① 幸せの実現
②見守りと支え合い
③その人らしい生き方
④家族のようなつながり
⑤感謝と貢献の気持ちを大切に
⑥困ったときはお互いさま
そんな住まいを一緒につくり、全国に広めましょう!

 

【寄付によって達成できること】

・千円あれば、20食分のお米を買うことができます。
・3千円あれば、入居者同士が交流できる食事会を1回開けます。
・5千円あれば、職員が入居者の通院に付き添い、医師や看護師の話を一緒に聞いたり、ご本人の代わりに症状を伝え、お薬の飲み忘れサポートなどをすることができます。(入居者の中には、認知症やコミュニケーションに課題があり、病識を正しく理解することができない方や、自らの病状を医師、看護師に伝えることが難しい方がいます。)
・1万円あれば、職員が外出に不安のある入居者と一緒に出掛け、趣味づくりのお手伝いをすることができます。(入居者の中には、公共交通機関の利用に不安を抱く方やギャンブル依存症を抱える方がいます。依存症の方には、依存の対象となっているギャンブル等の代わりとなる趣味づくりが大切です。)
・3万円あれば、ボランティアを希望する方への研修を企画・実施することができます。
・5万円あれば、野菜や花の苗、プランターなどを買い、入居者同士が日頃一緒に取り組める互助活動を増やすことができます。

団体情報
ワンファミリー仙台

居所を喪失した人へ緊急一時的に衣食住を提供するシェルター事業をはじめ、生活困窮者の自立を支援する住まいである無料低額宿泊所の運営、自立準備ホーム等の更生支援事業、グループホームなどの障害者支援事業等をおこない、関係団体、行政とも連携をしながら事業を実施しています。

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