SDGs① 貧困をなくそう

SDGs④ 質の高い教育をみんなに

SDGs⑩ 人や国の不平等をなくそう

SDGs⑯ 平和と公正をすべての人に

日本全国

関東

特定の人々

環境や仕組み

市民社会の強化・改善

ひとりひとりに深い影響を与える

問題の悪化を防ぐ

問題の解決

問題を人々に認識してもらう

定着・普及段階

貧困

居場所支援

不登校

学習支援

無料自習室と無料塾を通じた「学習意欲のある子ども」育成を目指す教育支援プロジェクト

  • 寄付額

    257,000

  • 寄付数

    44

  • 開始日時

    2021/11/03 00:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

【プロジェクトの概要】

食事つき個別指導型無料塾「ステップアップ塾」でのオンライン学習支援と、食事つき無料自習室「STUDY CAMP」での自習環境提供を通じて学習意欲のある子どもを支援し、家庭環境や学校環境が恵まれない中でも自ら学び、自らの周囲にある必要な人・物・資金・情報を使って人生を切り開くことができる「自立した学習者」の育成を目指します。

※自習室からオンライン授業に参加する中学生


【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

これまで約10年にわたり学習支援活動を行ってきた中で非常に大きな問題として感じているのは、保護者と子どもに見られる「塾依存マインド」です。塾に行けないために学力が上がらないという思い込みによって、低所得家庭の親子が将来を悲観的に考えている傾向にあること、塾や学校等に進路指導を依存しているため保護者の情報収集力が不足しており奨学金を含む進学情報を子どもに与える機会を作れないこと、また塾に行かせれば成績は上がるという思い込みからいたずらに塾で指導を受ける時間や日数を増やそうとする保護者など、「塾依存マインド」の問題をしばしば感じてきました。ある塾生の公立小学校のクラスでは、塾の宿題が忙しいから学校では宿題を出さないでほしい、という要望を教員に訴える保護者もおり、学力を上げるのは学校ではなく塾、という考え方が浸透していることが見受けられます。学校以外の学習の場を必要とするのは、子ども達を同じ年齢という線で区切り一斉指導をしなければならないという学校の仕組みや制度の問題であり、家庭の自己負担で授業に追い付かせる、という現在の在り方に疑問を感じずにはいられません。

一方、当方で講師ボランティアをしている有名高校や有名大学に在籍する学生約200名への定期アンケート調査では、3割近くの学生が「塾や家庭教師を利用せずに現在の高校・大学に進学した」と回答しており、学力向上や高い学歴を得るためにはむしろ落ち着いて勉強できる家庭環境やライバルの存在を重要な要因として挙げています。つまり、必ずしも塾や家庭教師が必要なわけではないという結果が得られているのです。

※2021年 ステップアップ塾学生講師200人アンケート調査

低所得家庭では塾通いをさせることができないために学力を上げることができず、高い学歴を得ることができないために就職に困難を抱え将来的にも低所得のままになってしまう、という貧困の負のスパイラルは、ここ5年ほどの「教育格差」「子どもの貧困」の問題を語るときに取り上げられてきた構造ですが、実はこの中にも「塾依存マインド」が含まれており、この問題分析の構造そのものに問題があると言えるでしょう。

また子どもの自己肯定感という側面から考えても、成績が上がったら塾のおかげ・下がったら塾のせいという風潮は、子どもの成功体験も失敗体験も否定的にみなすことになり子ども自身から人生経験を奪っていく考え方であると言えます。塾通いの有無に関わらず、成績が上がれば本人の努力の賜物・下がることや不合格になることは重要な人生の失敗経験であると考えなければ、子ども自身の自己肯定感を下げることにつながり主体性を持つ人格形成に悪影響を与える、というのが「塾依存マインド」の最大の問題であるとも考えています。

上記のとおり、環境学力差(大人が子どもに与える育成環境によって生じる学力の格差)の原因を、
①保護者の情報収集力・教育の不足

②小・中学校教育の仕組み

の二つにあるとしましたが、この①②の対策として現在世間で主流になっているのが塾への依存、という方法です。塾依存マインドになれば、経済的に恵まれない子どもをいたずらに失望させることや、経済的問題がなかったとしても自己を肯定し人生に主体的に立ち向かう力を奪うことになりかねません。そのため環境学力差の解決策を、単に学習塾の無料化によって解消するのではなく、「自ら学ぶ力を育むこと」に焦点を置き、プロジェクトに取り組んでいます。

※STUDY CAMP西新宿B.O室内の様子


【解決する方法】

本事業では、無料塾で週1日の学習指導を行い、平日5日間の無料自習室を開放することで、自ら学び人生を切り開いていくことができる子どもの育成を目指しています。

週1回土曜日に開催する無料塾では、オンライン授業または教室での対面授業を実施、学年ではなく個々の学力に合ったテキストに取り組み、高校生~社会人のボランティア講師がマンツーマンで指導を行うことで、子どもそれぞれの学習レベルに見合った指導を行います。そのため、「学習習慣の定着化を図る子ども」から「検定に挑戦する子ども」まで進度も様々です。また学力向上には子どもの心を安定させることも重要なため、教室での対面授業参加者には学習後に食事を提供しています。更には食材支援の情報を提供したり、メンタルケアやコミュニケーションに重点を置いたワークショップを行い子どもとボランティア講師の関係性を深めたり、メンタルカウンセリングの機会を必要に応じて提供することも同時に行っています。開催頻度を週1日とすることで、一週間の間に取り組んだ内容を講師と確認して必要に応じ解説を受け、次の一週間の学習(自習)計画を立てる、という流れを定着させています。

そして、一週間の勉強(自習)に取り組む際に、家に自室や机がない・家庭不和や貧困の状態にあるなど、家庭での学習に困難を抱える子どもには、無料自習室を開放しています。自習室にはノートや教材・コピー機・通信環境と端末・軽食を用意しており、自習する中で必要なものも一通り提供します。また自習室内で奨学金や食事についての支援情報を提供することで、進学や毎日の暮らしの中での不安を解消できるよう促しています。

上記の無料塾と無料自習室の利用を通じて、自分に必要な人・物・資金・情報を得て自分の力で未来を切り開くことができる子どもの育成を目指すのが本プロジェクトです。

※STUDY CAMP西新宿B.O外観

 

※STUDY CAMP新江古田B.O外観


【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】
<実施メンバーより>

「無料塾運営を通じて、高校生や大学生のお兄さんお姉さんが子ども達を見守り励ますことで、意欲と学力を向上させている姿を何度も見てきました。また塾がない日も自習室に来て勉強に励む子ども達の姿を多く見てきました。私たち大人が出来ることは、勉強「させる」ことではなく、勉強「できる」環境を整えることに尽きます。皆様どうぞご支援をよろしくお願いいたします。」

<受益者(保護者)より>
子どもにとって、先生方は親しみやすい年上のお兄さんやお姉さんという存在で、いつも前向きなコミュニケーションで子どものやる気を高めて下さいました。 親は子どもの学習意欲に驚かされ、やればできるを実感しました。寄り添ってくれる先生方のおかげでオンライン授業にも積極的に参加していました。」

※自習室で勉強する中学生


【寄付によって達成できること】

①無料塾及び無料自習室の継続的な開催(教室家賃と光熱水費、通信費)。

②無料塾及び無料自習室での、継続的な食事や教材・コピー機利用・通信環境の提供。

③無料塾及び無料自習室の継続的な利用者向け情報(食事支援情報、奨学金情報など)の提供。

④無料塾及び無料自習室の必要に応じたボランティア講師派遣と対面授業実施のための交通費支給。

⑤無料自習室の全国展開。

※自習室で提供するカレーライス

 

※STUDY CAMP新江古田B.O室内の様子

団体情報
維新隊ユネスコクラブ

この法人は、広く一般市民、企業または自治体に対して廃棄物削減等の活動を通じて循環型社会を推進し、人類と地球の共生を目指すことを目的に活動する。また、「ココロの創造学校」を活動テーマに掲げ、環境・防災・スポーツを通じた持続発展教育を行うと同時に、教育支援に資する活動を行う。

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