SDGs⑭ 海の豊かさを守ろう

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ウミガメ類を保全するための調査支援

  • 寄付額

    142,500

  • 目標金額

    4,000,000

  • 寄付数

    4

  • 開始日時

    2009/05/22 00:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

 

日本の砂浜に上陸するウミガメの数は年々減っており、近い将来絶滅の恐れもあるとされています。

 当プロジェクトでいただいたご寄付は、以下のようなウミガメの保護・調査にかかる費用に充てられます。
・産卵地での親ガメや卵の保護、調査研究
・漂着個体の保護、調査研究
・漁網に誤ってかかったウミガメの保護、調査研究


 

現在、世界的にみてもウミガメ類の数は減少の道をたどっています。
日本の周辺でもウミガメの仲間が減っています。国内で最も産卵数の多いアカウミガメは、北太平洋では日本でしか産卵しません。つまり日本でアカウミガメがいなくなるのは、北太平洋からアカウミガメがいなくなることを意味しています。
ウミガメ類を保全していくためには、その現状や生態を知った上で保全活動を行うことが必要です。日本ウミガメ協議会ではウミガメ情報を広く集め、それらを活用して保全活動をしています。

しかし現在、日々の活動は助成金等に頼っており、人件費などが不足し十分な調査や研究ができていません。
皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


活動紹介
●産卵地での調査
ウミガメ類のように絶滅が危惧されている動物では、生息数あるいは個体群規模の動向を常に把握・監視していくことがとても重要で不可欠な作業になります。しかし、ウミガメは広い海をあちこちと回遊して生活していますから、それをいちいち追いかけて直接目視で数えることはまず不可能です。これに対して、産卵の時は必ず砂浜に上陸して来ますので、これを数えることは比較的容易です。そこで、産卵回数や上陸回数は個体群規模の目安として最適であり、これを調査することはウミガメを調べる上で必須なのです。特にアカウミガメに関しては、日本は北太平洋における唯一の産卵地であり、日本全体における産卵回数の推移は、世界的な関心事でもあります。
日本ウミガメ協議会は1990年に全国ウミガメ産卵アンケート調査を実施し、これを集計して全体像の把握を試み、以後、毎年同調査を継続させてきました。その結果、以下のことが明らかになってきました。
・ 国内におけるアカウミガメの産卵は西日本の太平洋側に集中し、鹿児島県だけで全体の
6割を占める。
・ アカウミガメの産卵回数は、1990-91年から97-98年にかけて全国的に激減した。
・ その後は低いレベルのまま推移したが、2002年に屋久島で爆発的に増加した。
・ ここ最近、産卵のために日本の砂浜を訪れるメスのアカウミガメは、15002000
個体ほどである。


●標識放流調査
ウミガメは生活史のほとんどが海中であるため、その行動を追跡することはとてもむずかしいものです。そこで、産卵のために上陸した個体や漁業によって混獲された個体に標識をつけることによって、次にどこかで再び捕獲されたときにその番号が分かれば、どのくらいの範囲を移動している、どのくらい成長したなど色々な情報がわかります。これまで全国各地の多くの方々に協力していただき、現在までに約4万個の標識を使用しました。


●漂着死体の調査
日本各地の海岸にウミガメが漂着します。その漂着した個体の場所、状況、種、胃内容物などを調べることで普段見ることの出来ないウミガメの生活史の一端を知ることができます。例えば生活域、食性、形態の違い、DNAからの遺伝的な違いなどです。しかし、日本は広くなかなか全国をくまなく調べることができません。そこで広くサーファーやダイバーなど海に関係する多くの方々へ情報提供のお願いして情報を集めています。特に2004年よりサーファーから情報をいただけるよう連絡先が書かれた携帯電話に貼り付けるステッカーを配布しています。
 

定置網におけるウミガメ調査
日本沿岸には数多くの定置網組合が操業しています。そこでは目的とする魚種のほかに、ウミガメ類が数多く混獲されることが近年の研究で明らかとなってきました。そこで当会では、定置網漁師さんの協力を得て、日本沿岸に回遊するウミガメ類の生態を解明するとともに、漁業者に対する環境保全への取り組みを推進していく事業を行っています。現在では高知県室戸岬周辺で操業する定置網と、鹿児島県野間池で操業する定置網と共同で調査を開始しています。

 

 

 

団体情報
日本ウミガメ協議会

世界の海に生息するウミガメ類と彼らの生活環境である砂浜や沿岸の保全活動、それに必要な調査・研究活動を推進することを目的としています。

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