村に初めて学校ができた日

スロン ペンさん(42歳)は、グッドネーバーズ・カンボジア(GNC)の地域開発プロジェクトが実施されているカオー・ネック地域に住み、7人の子どもがいます。

以前この地域には、学校に通っている子どもはおらず、彼が生まれた時からここには学校がありませんでした。学校がある大きな町はこの地域から約7kmも離れています。森の中を通って近道をすれば3km程ですが、道は人気もなく安全でありません。

 

スロン・ペンさん

 

彼は、過去に何度も教育庁に学校建設を要請しましたが、規定の児童数がいないから、と却下されました。村で多少なりとも読み書きができるのは4名だけでほとんどは文字が読めず、村の人たちは子ども達に同じ思いはさせたくないと考えていましたが、手の打ちようがなく途方に暮れていました。

 

グッドネーバーズ・カンボジアは同地域でプロジェクトを開始すると、教育の重要性について啓蒙し、教育庁にも働きかけました。村人が一丸となって労働力と時間を費やし、ついにこの地域に学校ができたのです。

スロン ペンさんは、「村の子ども達が幸せそうに笑い、授業を受けているのを見ることができて本当に嬉しい。地域の全ての子どもが能力をつけ、将来地域をより発展させてくれることを望んでいます。」と話してくれました。

 


教室で元気に授業を受ける子ども達

 

GIVE ONE などを通じてグッドネーバーズ・ジャパンがいただいたご寄付はこのような学校建設などの教育支援のほか、医療・保健支援、水・衛生支援、保護者の収入向上支援等、様々な活動に使われています。

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