支援が届きにくい山間部の被災地へ食料を届けました

2026年8月26日にネパールで発生した大規模な洪水から、1ヵ月が経過しました。

ネパール政府によると、9月24日時点で1,453人の死亡が確認され、5,550人が行方不明となっています。また、21ヵ所の避難所で、1,107人が避難生活を続けています。

 

グッドネーバーズは、洪水による被害が特に大きかったヌワコット郡を中心に、衛生用品などの緊急支援物資の配付や、子どもたちへの心のケアなどを行ってきました。さらに今回、支援が十分に届いていない地域で、被災した方々への食料配付を実施しました。

お米や豆などの食料を被災した方々へ配付準備を行う様子 (2026年9月9日撮影、ヌワコット郡キスパング市 )

 

今回は、支援を届けるまでの道のりと、現地で出会った人々の声とともに、その活動の様子をご紹介します。

 

届かなかった場所へ、支援を届ける

これまで被害状況や現地の支援ニーズを調査する中で、山間部の一部地域では、道路や交通事情の影響により、必要な支援が十分に届いていないことが分かってきました。

 

 

そこで私たちは、自治体からの要請を受け、9月8日から、支援が届きにくい地域であるヌワコット郡キスパング市へ向かいました。ぬかるんだ山道を進み、現地に到着するまで約2日かかりました。長い道のりの先で私たちを迎えてくれたのは、洪水によって家や大切な家族を失った人々でした。

支援先へ向かうぬかるんだ山道 (2026年9月9日撮影、ヌワコット郡キスパング市 )

 

家族を失った子どもたちの未来を守る女性

現地で私たちは、自治体関係者の女性から話を聞くことができました。彼女は、親を亡くした子どもたちの世話をし、今もその子どもたちを支えています。彼女が心配していたのは、今日の食事だけではありませんでした。

「この子どもたちは、これからどうやって生活していくのか。学校に通い続けることができるのか。」

その言葉からは、災害の後も続いていく不安と、それでも子どもたちの未来を守りたいという強い思いが伝わってきました。

洪水が過ぎ去っても、被災した人々の生活がすぐに元に戻るわけではありません。食料や生活用品など、今すぐ必要な支援に加えて、子どもたちが安心して学校に通い、将来に希望を持てる環境を取り戻していくための支援も必要です。

 

被災した方々へ食料を届けました

私たちは、被災した方々へ、お米や豆、食用油や調味料などの食料を届けました。支援が届きにくい山間部で、今回届けた食料が、被災した方々の生活を支えています。

 

 

被災した方々へ食料を手渡すグッドネーバーズ・ジャパン職員 (2026年9月9日撮影、ヌワコット郡キスパング市 )

※本事業は、一部ジャパン・プラットフォームの助成を受け実施しています。

 

子どもたちが見せてくれた笑顔

支援物資を受け取った子どもたちは、嬉しそうに私たちのもとへ集まってきました。

 

被災してから、たくさんの悲しみや不安を抱えて過ごしてきた子どもたち。 私たちが出会ってから、初めて見せてくれた笑顔がありました。 その笑顔は、私たちにとっても忘れられない瞬間となりました。

支援物資を受け取り、うれしそうな様子を見せる子どもたち(2026年9月9日撮影、ヌワコット郡キスパング市 ) 

 

私たちは、現地で聞いた声や子どもたちの笑顔を、決して一時的なものに終わらせてはいけないと感じています。

 

支援が届きにくい場所にも、支援を必要としている人がいます。

グッドネーバーズは、これからも現地の声に耳を傾け、一人ひとりの生活と未来に寄り添いながら、必要な支援を必要な人へ届けていきます。

一人でも多くの子どもたちが、安心して明日を迎えられるように。

 

引き続き、皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。