タイ・カンボジア国境紛争:カンボジア国内避難民支援にご協力ありがとうございました

タイとカンボジアの国境では、領有権をめぐる緊張が軍事衝突に発展し、2025年12月には大規模な戦闘が発生しました。カンボジア側では50万人以上が避難し、過密状態となった避難所では、水や食料、マットや蚊帳などの生活用品が不足するなど、健康・衛生上のリスクが高まっていました。

 

不安そうな表情の避難民の子ども(カンボジア南部コッコン州、2025年12月20日)

 

緊急支援物資の配付

AARは、30年以上にわたり活動を続けてきたカンボジアで、国内避難民への緊急支援を開始しました。2026年12月には、コッコン州、バッタンバン州、ポーサット州の避難所を訪れ、避難生活を送る人々への聞き取り調査を行い、必要とされていた飲料水や食料品などを配付しました。その後、特に支援の必要性が高かったコッコン州とポーサット州の避難所で、障がい者や高齢者、妊婦、乳児のいる世帯などを中心に、テントや食料、衛生用品を配付しました。また、避難生活の長期化で学校に通えない子どもたちが、避難先でも学習を続けられるよう、文房具などの学用品を配りました。AARはこうした支援を計280世帯(約1,142人)に届けました。 

避難所で物資の提供を準備するAAR職員(コッコン州、2025年12月18日)

 

避難所で学習支援

2025年12月27日に停戦が成立したものの、戦闘による自宅の損壊や地雷・不発弾の危険から、帰還できない世帯も少なくありません。AARは2026年2月から8月末まで、ポーサット州の避難所で、小学1~6年の約20人を対象に、ボランティア教員による学習支援を実施しました。7~8月には、架台付きバイクや車両などによる公立小学校への通学支援や、学校での授業終了後に補習授業を行い、子どもたちの学びを支えました。

避難所の仮設テントで授業を受ける子どもたち(ポーサット州、2026年3月24日)

 

タイ・カンボジア国境紛争によるカンボジア国内避難民支援に、これまで温かいご寄付をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。本支援への寄付募集は、これをもちまして終了いたします。AARは今後もカンボジアで活動を続けるとともに、世界各地で紛争の影響を受ける人々への支援に取り組んでまいります。引き続き、AARの活動へのご支援をよろしくお願いいたします。