台湾の台風被災地で緊急支援を開始

台湾東部の花蓮県で9月23日に発生した洪水では、これまでに死者15人、負傷者100人余り、行方不明8人の被害が確認されています。AAR は日本人職員2人を被災地に派遣し、2024年4月の台湾地震の際に連携した現地協力団体「基督教芥菜種會」(The Mustard Seed Mission:MSM/本部:台北市)とともに緊急支援を開始しました。

 

MSM職員と被災状況の確認をするAAR職員(左)=台湾東部花蓮県で2025年9月26日 撮影:MSM

今年7月、市街地から10数キロ離れた山間部の渓谷で大規模な地滑りが発生し、流れがせき止められたことによって湖が作られていました。今回、台風18号の集中豪雨により湖の水があふれ、鉄砲水のように市街地を襲いました。

 

市街地ではようやく水が引いたものの、河川水が運んできた土砂によって街中いたるところが泥だらけです。軍が重機を使って、通り沿いのがれきや汚泥を除去するとともに、被災住民とボランティアが泥まみれになって家屋に流れ込んだ土砂と廃棄物を運び出しています。

 

かれきや汚泥の撤去に追われる被災者=台湾東部花蓮県で2025年9月26日 撮影:MSM

花蓮市内で料理店を経営していた女性は、「行政から警報が出たがあまり気にしていませんでした。店内のテーブルや椅子、調理器具などすべて泥水に浸かってしまいました。家族は幸い無事でしたが、これからどうすればいいのか」と肩を落としていました。

 

被災した店舗で応急作業にあたっていた経営者の女性=台湾東部花蓮県で2025年9月26日 撮影:MSM

 

MSMによる被災者への聞き取り調査では、清掃用具、寝具、衣服などのニーズが多いものの、家が片付かないことには支援物資を受け取っても置く場所がなく、家内の清掃と消毒が一番の課題です。また、電気と水道はほぼ復旧し、食料や飲み水も充分届いていますが、「入浴できないのがつらい」との声が聞かれます。

AARはMSMとともに、家屋内の泥の除去作業や調理用家電製品の配付のほか、現金給付などの活動を行います。当会は昨年4月の台湾地震に際してMSMとの連携を開始し、その後もMSM職員が能登半島地震の被災地を訪問するなど協力関係を深めてきたことが、今回の迅速な対応につながりました。

 

AARの台湾台風緊急支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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