ミャンマー地震による人々の生活への影響

本日は、地震後のミャンマーでの暮らしについて、お伝えします。

 

ミャンマーでは、地震以前から、多くの人が安全な飲み水を手に入れることが難しく、医療施設も十分に整っていない環境で暮らしていました。特に農村部や内戦の影響のある地域では、その状況はさらに深刻でした。

 

そして地震後、彼らの生活は一層悪化しました。

 

数万棟の建物が倒壊したことで、19万人が家を失い、屋外や仮設シェルターで眠るようになりました。また、安全な飲み水やトイレなどの衛生施設、住居を確保できない状況となりました。

 

(地震後、屋外に蚊帳を張って休む住民)

 

また、約370万ヘクタールの農地と360万頭の家畜が被害を受け、さらに灌漑システムも影響を受けました。国民の半数が農業で生計を立てているため、国全体の食料安全保障や生計手段が大きく脅かされ、ミャンマーの経済とサプライチェーンに大きな打撃を与えました。

 

地震により、20万人以上が国内避難民となり、テントや下の写真のような簡易的な仮設の住まいで暮らしています。マンダレーやザガイン地域では、数千世帯が基本的な保護のないまま、こうした厳しい環境下での生活を余儀なくされています。

 

NICCOでは、こうした困難な生活を送る人々を対象に、生活物資支援を行うため、現地での準備・調整を進めています。

 

(マンダレーに設置された仮設シェルター)