ミャンマー地震:1年で最も暑く、安全な水が切に求めれているなか、マンダレーに新たに事務所を設置し、緊急対応を強化します

 

3月28日にミャンマーでマグニチュード7.7の地震が発生してからおよそ2週間。
CAREミャンマー事務所は、被災したコミュニティにより多くの支援が届くよう規模を拡大する準備を進めています。「苦しみの規模は計り知れません。家、学校、病院が倒壊しています。道路や橋が損壊しているため、支援物資を届けるのが遅れています。多くの家族が猛暑のなか、道路や歩道、公園などで野宿をしています。人々は恐怖のあまり家に戻ることができず、恐怖は依然として高いままです。私たちは、現金支援、安全な水、食料、シェルター、移動診療所、保護サービスを、最も必要としている人々に届けるために緊急に取り組んでいます」と、CAREミャンマー事務所のアリフ・ヌール所長はいいます。

 

女性と女子が最も大きな打撃を受けています

家が破壊され、家族が過密状態や開けた場所に避難しているため、女性と女子に対する暴力のリスクが高まっています。水を集め、食事を準備し、衛生状態を維持する重要な責任を負うのは主に女性たちであり、彼女たちは、必要不可欠なサービスの崩壊によって特に影響を受けています。

「私たちのチームが被災したコミュニティの母親たちから話を聞いたところ、彼女たちの悩みは悲痛なものでした。彼女たちは自分のためではなく、子どもたちのことを心配していました。どうやって子どもたちを養えばいいのか。オムツはどこで手に入るのか。近くに診療所がないのに、もし赤ちゃんが病気になったらどうなるのか。これらは、この危機のなかで女性たちが抱いている日常的な不安なのです」と、同所長は続けます。

CAREは、女性と女子を緊急対応の中心にすえ、彼女たち独自のニーズと復興における重要な役割を認識しています

緊急かつ満たされていないニーズに対応するために、地域社会の深い知識とグローバルな人道的緊急対応の経験を組み合わせます。

地震の直接的な影響を受け、現在ニーズ調査を支援しているある現地パートナーは、次のようにいいます。 「今、一番必要なのは安全な水です。水がとても汚れているため、子どもたちが下痢で病気になっています。井戸は動かなくなってしまい、家には水がありません。発電機を持っている隣人が水を汲み上げ、村全体で共有しています。彼ら・彼女らはコンテナを設置し、水が出るたびにみんなに知らせています」

CAREは、今後数週間で、マンダレーに新しい現地事務所を設立し、最も被害の大きかった地域全体の支援活動を調整し、規模を拡大する予定です。ミャンマーがすでに深刻な人道的課題に直面しているときに、強い地震が発生しました。危機の規模は圧倒的であり、国際社会からの持続的な支援は、苦しんでいる人々を救うために緊急に必要とされています。