【ミャンマー大地震】迅速なニーズ調査と緊急物資配布を実施

 

2025年3月28日、ミャンマー中部を襲ったマグニチュード7.7の大地震は、すでに紛争や人道的危機に直面していた地域に深刻な被害をもたらしました。この事態を受け、グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は緊急支援チームの出動を決定。4月1日に2名のGNJPスタッフがミャンマーに入りました。現在、被災した人びとの命と生活を守るため、現地パートナーと連携し、緊急支援を行っています。

 

ニーズ調査と物資配付を同時進行で実施

グッドネーバーズは地震発生直後から、特に被害の大きいミャンマー中央部において、緊急ニーズ調査を実施しています。 

 

グッドネーバーズは、ミャンマー中央部の2地域にある26村を対象にニーズ調査を実施。調査と並行して、3月31日から4月3日にかけ水(20L)、ビスケット、インスタント麺、パン、蚊帳などを配付しました。 

生活インフラの崩壊と厳しい環境

地震による影響は生活のあらゆる側面に及んでいます。 

・通信・電力インフラの寸断により、特にサガイン、マンダレー、シャン州の3地域では、インターネット不通・通話制限が続いています。

・ニャウンシェでは約1,814棟の家屋が被害を受け(うち950棟が全壊)、マンダレーでは避難所や宿泊施設の不足が深刻化しています。

・ヤンゴン市内でも電力は1日4時間に制限され、都市部以外ではほぼ停電状態です。

保健医療システムの崩壊により、妊産婦や乳幼児の命が脅かされています。水源の汚染も深刻で、感染症のリスクが高まっています。

・気温は連日40度を超え、今後の降雨予測もあり、仮設テント生活を強いられる被災者にとって過酷な環境が続いています。

支援の広がりと今後の課題

各国や国際機関からも支援が続々と届いており、日本からも緊急医療チーム(JDR)の派遣や資金や物資の提供が行われました。 

GNJPは、皆さまからのご寄付並びにジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成金を活用し、緊急ニーズ調査と初動支援を実施し、被災地で水・食料・蚊帳等を配布予定です。 

一方で、被災地の多くは武装勢力や軍の支配地域にあり、アクセスが制限されています。グッドネーバーズの活動も、移動許可や資金移動の手続きに時間を要するなどの課題に直面しています。 

ご支援のお願い

現在も多くの人びとが水・食料・シェルター・医療を必要としています。GNJPでは、引き続き緊急支援募金を呼びかけています。皆さまのご支援が、被災地で苦しむ人びとの命をつなぐ力になります。