障がい者施設で食事の提供を開始

レバノンでは2023年10月以降、国内の民兵組織ヒズボラと隣国イスラエル軍の軍事衝突が続き、深刻な人道危機に陥っています。

これまでに子どもを含む3,000人以上が死亡し、52万人超がシリアに避難するとともに、88万人超が国内避難民となっています。

AARは10月末、現地協力団体と連携して首都ベイルートで避難民への食料配付を開始しました。

 

シングルマザーの女性に手渡される食料パッケージ(ケセルワン郡 ケセルワン ジュベイル県 レバノン 2024年10月)

AARとレバノンのケセルワン郡に本部を置くshareQは10月28日以降、ベイルートにある障がい者施設「レバノン特殊教育協会(LASE)」で食事を毎日提供しています。
この施設には現在、1~86歳の国内避難民184人が身を寄せています。

食事を準備する協力団体スタッフ(首都ベイルート レバノン 2024年11月)

 

shareQは10年以上、障がい者を雇用しながら貧困家庭や国内避難民に食料を提供してきた経験豊富な人道支援団体です。
今回の支援では、すぐに食べられる真空パック状態で食事を提供。人々の要望に応えて、中東地域で常食されるメニューに加えるなど、
栄養バランスに配慮した食事がたいへん喜ばれています。

 

AARは協力団体のshareQとともに、レバノンで戦火を逃れた人々の命をつなぐ活動をおこないます。
AARのレバノン緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。