【能登半島大雨】避難所や在宅避難者への炊き出しを開始

石川県能登地方を襲った記録的な大雨によって河川の氾濫や土砂崩れが発生し、これまでに6人の方が犠牲になる被害が生じています。AAR Japan[難民を助ける会]は22日から現地の団体などと連携して炊き出しの緊急支援を開始しています。

写真:朝食用のけんちん汁を届けるAARの大原真一郎=石川県輪島市町野町で2024年9月22日

 

能登半島地震からの復興の途上にある被災地を襲った今回の大雨は各地で深刻な被害をもたらしています。避難所となるはずだった体育館が浸水して使えなかったり、避難所となった場所でも断水と停電が続いていたりするなど、人々は再び不便な生活を強いられています。

 

AAR緊急支援チームは、22日、石川県能登町の小間生公民館避難所で炊き出しの支援を開始し、避難所に身を寄せている方々や在宅避難者の方に、朝食用のけんちん汁とおにぎり100食を提供しました。

 

温かい食事を受け取った方からは、「買い物にも行けないので助かります」「仮設住宅に住んでいましたが、この雨で自宅が心配になり様子を見に来たところ、帰れなくなりガレージで過ごしています」などの声が寄せられました。

写真:石川県輪島市町野町の在宅避難者宅にて=9月22日

 

また、22日の夕食には100食分のカレーを調理し、輪島市町野町北丸山、輪島市町野町第一仮設、能登町小間生地区の避難者の方々に提供しました。炊き出しを受け取った被災者からは、「あー、やっと届いた!」「来てくれてありがとう!」など、多くの感謝の声が届いています。

写真:炊き出しの調理をするAARの大原=9月22日

 

地震による避難生活からようやく仮設住宅に移れた矢先、今回の大雨被害に見舞われ、避難所生活に戻ってしまった方も多くいます。AARは、衛生用品の配付などの緊急支援を今後も続けてまいります。能登半島大雨に緊急支援にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。