「大人が変わると、子どもが変わる。」実践報告

児童養護施設で暮らす子どもたちの94%が、「自分の意見を言葉にできない」という現実があります。虐待やネグレクトなど困難な成育歴を持つ子どもたちにとって、「ことば」を安全に使える環境そのものが育っていないのです。

 

そこでJAMネットワークは、東急子ども応援プログラム(2025年度・第5回)の助成を受け、東京都大田区の聖フランシスコ子供寮にてことばキャンプ®と職員研修を組み合わせた統合プログラムを実施しました。子どもへのプログラムと並行して職員研修も行うこのアプローチは、「子どもを変える前に、まず大人が変わる」という考えを形にしたものです。

 

小学1〜3年生の子ども6名・職員3名が参加し、2025年7月から2026年1月にわたって取り組みました。初回は鉛筆を持つことさえできなかった子が、3回目には満面の笑顔で自分の気持ちを書き上げ、学校では「今まで手を挙げられなかった子が、よく手を挙げるようになった」と先生から報告が届きました。職員からも「朝の洋服選びを『どっちにする?』と二択にするだけで、子どもが自分で選べるようになった」という声があがっています。

 

 

ことばは、日常の小さな場面から育ちます。施設の大人たちが変わることで、子どもたちの「ことば」が少しずつ根づいていく――その手ごたえをこの6か月で感じることができました。

 

皆さまのご支援が、今日もどこかの施設で、一人の子どもの「はじめての言葉」を支えています。