昨年夏の洪水被災で被災したハイバル・パクトゥンクワ州マンセラ郡モハンダリ地区のバンダ村。この山間の村には120世帯1000人が暮らしています。モハンダリ地区の中心部までは舗装道路がありますが、そこから村までは未舗装の道をジープで進むしかありません。その道も洪水で寸断されており、道路の補修作業も進められています。
マンセラ郡モハンダリ地区の住民と復興について話し合うAAR職員(右から3人目:赤い上着の男性)(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2025年1月28日)
AARでは、地域住民主導による復興を進めています。水道や学校、道路の修復など、必要な支援は多岐にわたりますが、限られた資源の中で何を優先すべきか、地域の皆さんと話し合いました。最終的に1月末の話し合いにAAR職員も参加し、小型水力発電の復旧をすることに決定しました。話し合いには村の男性34人が参加。理想としては女性の参加も促したかったのですが、文化的な背景から実現には課題が残ります。被災した地域では以前から川の水を利用して水力発電を行い、その電気を各家庭に分配していました。しかしながら、洪水により流されてしまい、現在では多くの家庭が電気のない状態での生活を余儀なくされています。話し合いでは、15人の役員を選出し、必要な費用の見積もりや資金管理の担当者、工事資材の調達方法などについて詳細な計画を立てました。また、設備の維持管理についても話し合い、持続可能な運用を目指しています。村には集会場がないため、広場に集まり、雪をいただく遠くの山々を眺めながら議論を重ねました。今回の修復により、約120世帯・1,000人が恩恵を受ける見込みです。 被災した人々が少しでも安心して生活できるよう、電気の復旧が力になればと願っています。
近日中に本格的な工事が始まる予定です。
もうすぐ、被災地にも春が訪れます。

被災地は山岳地帯にあり、支援が届きにくい(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2025年1月28日)