グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州を対象に「ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州における脆弱(ぜいじゃく)世帯を対象にした現金給付、保護、心理社会支援複合事業」を新たに開始しました。
【現金給付】
この事業では最大600人を対象に、個々のニーズに応じた金額を給付します。また、保護ニーズが高いと判断された人に対し、医療費、補助器具購入費、緊急避難費など各家庭の問題を解決するための現金を支給します。スタッフはその過程を見守り、現金が適切に使われるように促します。
現地提携団体TTA(Tenth of April)による過去の物資配布の様子 (2023年12月8日、ウクライナ・ドニプロペトロウスク州)
【ケースマネージメント】
GNJPは、戦争の被害や避難による影響を受けた人々が、交通機関や治療薬などの社会サービスへのアクセス問題を抱えている現状に対応するために、500人を対象にケースマネジメントを実施しています。ケースワーカーと対象者が一緒に課題やリスクを特定し、目標を設定します。そして、定期的に状況を確認し、状況に応じた必要なサービスや書類の取得やサービスを利用するための費用を提供します。
TTAによる過去のトラックでの物資支援の様子 (2023年10月23日、ウクライナ・ドニプロペトロウスク州)
【心理社会支援(PSS)】
紛争の影響で多くの人が精神的苦痛を抱えています。GNJPはドニプロペトロウスク州で1,200人に対し、以下の心理社会支援(PSS)セッションを提供します。
1.子ども向けのアートを使ったトラウマケアのグループセッション
2.大人向けの個人セッション
3.大人向けのグループセッション
これらのセッションはシニア心理士とジュニア心理士が協力して行い、さまざまなニーズに対応します。
TTAが過去に開催したPSSセッションでのアートセラピーの様子(2023年6月16日、ウクライナ・ドニプロペトロウスク州)
【終わりに】
この新プロジェクトでは、半年間にわたりドニプロペトロウスク州に避難した人々を支援する予定です。
引き続き、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームの助成を受け実施しています。
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