厳しい冬を越すための支援を行っています

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナ。現在約789万人が近隣国で難民となり、約654万人が国内避難民となっています。(2022年11月29日時点、UNOCHA)

グッドネーバーズ・ジャパンでは現在、ウクライナ国内において、これまでと同様の食糧と医薬品・医療器具支援に加え、越冬支援も行っています。
※ジャパン・プラットフォーム助成事業

 

 

戦闘地域だった町で越冬支援の物資を受け取った方々(へルソン州 11月25日撮影)

 

越冬支援とは、読んで字のごとく「冬を越すための支援」です。グッドネーバーズ・ジャパンは戦争の影響を強く受けている地域、具体的には、ロシア軍に占領され破壊されてしまった建物が多いエリアを中心に支援を届けています。
そういった所に住む人々が、もっとも越冬支援を必要としています。とはいえ、戦闘地域には立ち入ることができないため、ウクライナ側が取り戻したと宣言した地域に届けています。これまでに届けた場所は、ハルキウ州ハルキウ、ドネツク州コンスタンチノフカ、へルソン州チョルノバイフカなどです。今回は、合計で5000人以上の人に届ける計画を立てています。 

 

動画で活動の様子を見る https://youtu.be/5pb4olH6NG0

 

動画より:「ここでパッキングを行っています。順番に、着火剤、ライター、 そしてキャンドル。キャンドルや着火剤、ライターは、ひとつにまとめています。 箱の中身を紹介しますね。靴下、帽子、靴下、保温インナー、そして帽子がもう1つ。 私たちは、このようにパッキングをしています。 」

 

 

越冬支援ボックスの中には、動画で紹介したように着火剤や毛布や防寒のための衣類等が詰められています。そのうちのひとつである保温インナーは、当初ウクライナ国内で既製品を購入し配布する予定でした。しかし現在、ウクライナ国内では保温インナーの需要が急増していることもあり、1000枚単位で調達できる業者がありませんでした。そこで、インナー用の布地を輸入し、ウクライナ国内の縫製工場に外注するという方法で、保温インナーを調達しました。これにより、既製品を購入するよりも1枚あたりのコストがさがり、結果的に多くの人に支援を届けることが可能になりました。

 

これらの支援物資を詰め合わせたボックスには、今回の支援に関わっている3団体、Palianytsia(提携団体)、ジャパン・プラットフォーム(助成団体)、そして私たちグッドネーバーズ・ジャパンのロゴが入ったシールを貼ります。これは「ビジビリティ」と呼ばれます。物資を受け取る人々に、私たちの団体名を明確に伝えることで、もしも物資に改善点や問題点を見つけた場合、私たちに伝えることができるようになります。シールを貼ったボックスは、倉庫から運び出されて人々へと届けられます。

越冬支援の物資を受け取った方々(2022年11月~12月 ハルキウ州・へルソン州)

 

物資を受け取った方々は一様にほっとした表情を浮かべています。家族の人数に応じて受け取りができるように、1人用・2人用と箱の種類を変えています。

ウクライナでは深刻な人道危機の状態が続いています。 グッドネーバーズ・ジャパンは人道危機に直面している被災地域に緊急に必要とされている食糧および医薬品・物資、越冬支援物資を届け、一人でも多くの人の命と暮らしを守るため努めていきます。 

ウクライナで支援を必要としているすべての人のため、どうか、緊急支援募金にご協力をお願いします。

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