【ウクライナ危機】 食糧配布や移動支援、子どものこころのケア

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、子どもや民間人を含めた多くの犠牲者がでており、今後も継続的に増加すると推測されます。2022年6月21日現在、ポーランドやルーマニアなど近隣諸国へ逃れたウクライナ難民は800万人を超えました (UNHCR)。

グッドネーバーズでは、食糧や医薬品の配布、避難民の移動支援、避難民の子どもたちが安心して遊べるチャイルド・フレンドリースペースの設置など、ウクライナ被災地への直接支援およびルーマニアへ移動した難民を対象に、さまざまな支援を行っています。

 

【食糧と医薬品の配付】

グッドネーバーズは、ウクライナ内外に拠点を構える複数の現地パートナー(現地のNGOや行政機関)と協力し、6月9日時点で、21,598世帯に食糧支援を行いました。

また、食糧と同様にニーズが高い医薬品も継続的に支援を行うことができるように、ニーズの調査をしています。今回の戦争で、ウクライナ国内の多くの医療施設が被災していることがわかっているため、戦争後を見据え、ウクライナ国内の被災した公立病院を支援する可能性も模索しています。 

輸送用の車に積まれている配布用食糧

輸送用の車に積まれている配布用食糧

 

【避難民の移動支援】

ウクライナからルーマニアに避難してきた難民を人身売買や連れ去りから守るため、バスで安全に他都市に移動できるよう支援をしています。ルーマニアのウクライナ南部との国境に近いイサクチャからルーマニア首都ブカレストまで、5月末までに2,246人の移動を支援しました。

移動支援のバス車内の様子

移動支援のバス車内の様子

 

【子どものこころのケア】

ウクライナから避難する人々のおよそ半分が子どもとされています。

グッドネーバーズは、3月下旬にチャイルドプロテクション事業を開始し、6月9日までに2,405人の子どもたちを支援しました。

本事業では、ルーマニア国内の避難所として利用されている教会や学校にチャイルド・フレンドリースペース(CFS)を設け、心理的支援プログラムを進めています。このプログラムは、今回の戦争によって望ましくない出来事に遭遇し、トラウマを抱え、不安や緊張を感じている子どもたちのためのものです。子どもたちは、CFSで他の子どもと交流したり、グッドネーバーズが用意したワークブックで遊んだりしながら、自分と向き合い、気持ちを整理しています。

CFSでの様子

CFSで子どもたちと交流する様子

心理的支援プログラムの様子

心理的支援プログラムの様子

 

現地の子どもたちが一刻も早く安心して暮らせるように、グッドネーバーズは支援を継続してまいります。

支援を必要としているすべての女性や子どもたちのため、どうか、緊急支援募金にご協力をお願いします。

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