子ども一人ひとりに手作り教材を作成する施設の負担を下げるために

認定NPO法人3keys(スリーキーズ)では、これまでの10年以上の活動の中で培ってきた学習支援

のノウハウを、全国の施設職員や行政職員などの方々に伝える研修会を実施しています。

昨年度はオンラインにて全国から50名以上にご参加いただきました。

研修会後のアンケートにていただいたメッセージを一部ご紹介します。

 

"他では聞くことのできない集合知が詰まった研修 内容で、大変参考になりました。

(中略)私も以 前より施設での学習習慣 について試行錯誤してお り、

幼児については手作りの具体物を用いた知育 玩具などで、遊びながら ひらがなや数字、

図形な どに触れる機会を作ってきました。しかし幼児棟 の小学生の児童は帰園後

宿題をこなすのに精一杯で、なかなか積み上げ学習を発展させていくことができず、

この先どう一人一人に合った学習プランを立てていこうかと考えていた最中でした。

今はラミネート加工した自分の名前(既習漢字込み)のお手本をホワイトボードマーカー

でなぞり、綺麗に書くということを3ヶ月程続け、習慣化してきた段階です。"

 

虐待で施設などに保護される子どもたちの多くは、一般家庭では当たり前とされる

幼少期の体験―絵本の読み聞かせ、数遊びなどから得られる知識が抜け落ちていることが

少なくありません。

市販や塾などの教材の多くはこういった状況に対応していないため、3keysでは、幼児期の

抜けもれを補いつつ学習が積み上がるベビーステップ教材を研究・作成してきました。

また、発達障害の子どもにも読みやすいフォントに改定するなど、日々現場のフィードバック

を受けながら子どもたちも多忙な施設職員も毎日続けやすい教材、プログラムにしています。

毎年作成・改訂を続けていますが、とりわけ昨年度は、施設で暮らす子どもたちに特に知識が

抜け落ちてることが多い年長~小2レベルの教材に力を入れ、合計400枚以上の開発をおこないました。

 

今後も引き続き、より多くの施設に役立ててもらえるように現場の声をもとに

教材のブラッシュアップや新規作成をしていく予定ですので、これからも応援のほど、

よろしくお願いいたします。

 

 

 

3keys

作成日時: 2022/09/28 17:23

寄付プロジェクト: 施設に保護される子どもたちの学びを支え、教材作成普及を