ひとつの物語 ~実際の支援の様子から~

【ひとつの物語】
ちょうど2ヶ月前の1月の末
病院付き添いサービス依頼の一本の電話
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その方は障害者手帳を申請するために病院に行く必要があった
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けれど、一人で病院に行く事ができなかった
行きたくても行けない事情があった
身寄りがいなかった
孤独だった
行政窓口では助言はしてもらえても
実際に解決の手助けまではできなかった
誰を信じて良いのか電話をするのもこわくなった
インターネットで検索してみつけた
【病院付き添いサービス】
わずかな貯金から利用料金はきちんと払うから
だから助けて欲しいと言われた
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電話口のなるべくちゃんと話そうと意識している口調、
震える声が伝わってきた
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すぐにスタッフと相談し、その急な依頼を受けることにした
事業所から約25km離れた場所での待ち合わせ
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時にはスムーズに
時には不安に包まれながら
2ヶ月間の間に9回の受診付き添いをした
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毎回発行する長文におよぶ受診報告書は
ご本人が後になって読み返したり
こういった経緯があったと周囲に伝えるため必要不可欠だった
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医師とのやり取り
必要な行政の手続き
受けられる支援
サービス事業所への引き継ぎ
大事なことは全て報告書におさめた
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そして無事に25日をもって
病院付き添いサービスを終了した
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支援体制が整い始める分岐点まで共に歩み
けれどなお不安を伝えるその方に
『大丈夫ですよ。何かあったらいつでも私たちがいますよ』
とその方の生きる力を信じて手を離したスタッフ
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最後の報告書を送信する際
精一杯の送り出す言葉を並べた
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それに対するその方からの返答
『最後のレポートと思うと寂しい』
『付き添ってもらえて医療から離れず笑顔を取り戻すことができた』
『少しずつ前に進んでいけるようにする』
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自分の足を地につけて
自分の人生を歩き出す瞬間
自立、自律をみまもる
1人じゃない。きっと大丈夫。
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制度では枠がありできないことも
専門的視点から本当に必要なことを提供する自費のサービス
それにより、その方が望むその方らしい生活ができる
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私たちが存在する意義がここにある
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今日はスタッフミーティングでした😊
私はこの話をしながら涙がでました。
今ここにいるスタッフたちへ感謝。
これからもhareruyaを宜しくお願いします。
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hareruya代表 大城五月