アフガニスタン:診療所やモスク、経済的にひっ迫した世帯へ、石けんなど支援物資を届ける-新型コロナウイルス緊急支援

 

支援物資を届けた家族(アフガニスタン・パルワーン州、2020年5月19日)

 

世界で感染拡大を続ける新型コロナウイルス。AAR Japan[難民を助ける会]が活動するアフガニスタンでも感染が拡大しており、感染者数は2万2千人を超え、426名が亡くなっています(6月11日時点)。感染拡大に伴い、人々の生活に大きな影響が出ています。AARはパートナー団体と協働で物資を調達し、5月18日から3州(カブール州、パルワーン州、カピサ州)で緊急支援物資の配付を開始しました。

 

診療所やモスクでの集団感染を防ぐ】

アフガニスタンは十分な医療体制が整っていないため、感染予防は欠かせません。また、多くの人が集まるモスクや診療所では、集団感染も防がなければなりません。
そのため、AARは村のモスクと診療所に、石けんやハンドソープ、感染の予防方法が記載された啓発パンフレットを配付しています。

 

緊急支援物資のセット(アフガニスタン・AAR Japanカブール事務所、2020年5月17日)

 

 

【「家族を養えない...」経済的に厳しい状況にある世帯を支援】

 

新型コロナウイルス対策として政府が実施しているロックダウンや移動制限により、収入が減少したり、仕事を失ったりした人は少なくありません。物価も高騰しており、日雇い労働で生計を立てているなど、もともと経済的に厳しい世帯は、さらにひっ迫した状況に追い込まれています。「解雇されてしまい家族を養えない」、「家賃や光熱費を払えなくなってしまった」といった声も届き始めました。生活の維持さえ難しいため、感染予防に必要な衛生用品の購入や使用まで、手が回らない状況です。

AARは村のリーダーと連携し、障がい者や夫と死別した女性など、より経済的に厳しい状況に置かれている人々が暮らす世帯の情報を集め、石けんやハンドソープ、食器用洗剤と衣料用洗剤を届けています。洗剤は、食器や服をしっかりと洗ってもらい、少しでも感染のリスクを減らすために配付しています。また、わずかではありますが、家計を支えることにもつながります。

 

段ボール箱から支援物資を仕分け、配付準備をするAAR現地スタッフ。左からハシュマトゥラ・ラーマット(会計アシスタント)、バシール・バーセール(プロジェクト・マネージャー)、イスラール・アタル(安全管理オフィサー)、サデック・アリアンファ(プロジェクト・オフィサー)(アフガニスタン・AAR Japanカブール事務所、2020年5月17日)

 

感染防止策を徹底しながら住民へ支援物資を渡すAAR現地スタッフのザルヤリ・ネグザッド(フィールド・アシスタント)(アフガニスタン・パルワーン州、2020年5月19日)

 

 

【迅速に緊急支援物資を届ける】

AARは6月初旬までに、モスク50ヵ所、診療所10ヵ所、そして1,250世帯へ、物資を届けていきます。新型コロナウイルスの影響を受ける、より弱い立場にある人々へ支援を届けていくため、皆さまのご協力を何卒よろしくお願いいたします。