5/28「世界月経衛生デー」|ネパールで、若い世代に月経と、性と生殖に関する健康の啓発活動を行っています

 

「世界月経衛生デー」は、月経周期が平均28日、毎月平均5日間月経があることから、5月28日に制定されました。

人々が月経を生物学的なプロセスとして認識し、誰も排除されず、恐怖や恥、劣等感を感じることなく、また弱い立場におかれることなく、月経を迎えることができるようにすることが制定された目的です。
また、生理の貧困によって、尊厳を持って健康や衛生を管理するために必要な生理用品を買うことができない女性や女子に対する意識を高めることにもつながります。

生理中の女性や女子を隔離するヒンドゥー教の慣習「チャウパディ」

 

ヒンドゥー教を信じる一部の地域では、生理は不浄なものとされ、生理中の女性や女子にはさまざまな制限があります。その一つが家の母屋からの隔離です。牛小屋などへの隔離は違法であるものの、当財団が「遠隔地の学校における教室改修支援事業」を行っている地域では、現地メディア*によると、いまだに91パーセントの女性や女子が生理中に何らかの制限を受けています。感染症、蛇にかまれる、一酸化炭素中毒、凍死などによって、いわゆる「生理小屋」で命を失う女性の数は少なくないのが現状です。


*2023年1月7日付け英字ニュース「ザ・ライジング・ネパール」

 

 

▲ネパール西部の「生理小屋」

 

これに対し、CAREは、月経にまつわる社会的慣習や古い言い伝えを変えるための教育も行っています。例えば、ネパールの南部と西部の3つの州にある保健センターは、10代の子どもたちが性と生殖に関する健康について検証された信頼できる情報を入手できるようにしています。この取り組みは、地元の団体や3つの省庁との協力のもと、親や教師の意識を高め、地域社会のあらゆるレベルで良好な健康習慣の導入を促し、タブー、特に月経のタブーを打ち破るものになっています。

 

 

 

 

当財団の活動

当財団では、ネパール「農村部における女子教育および保健衛生改善事業」をおこなっています。教育への支援が慢性的に不足し、教育の質・量ともに劣悪な状況におかれているネパール南部のマデシュ州ラウタハット郡は、識字率は57.8パーセントと国内で最も低く、女性の識字率は50パーセントにも満たない状況で、顕著なジェンダー格差もあります。

本事業では、同郡のシュリー中等学校の生徒891人を対象に、校舎の建設とジェンダーに配慮したトイレの改修、保健衛生およびジェンダーに関する啓発活動を行うことにより、児童の学習意欲を高めています。

教室・トイレの外観

 

*この事業は、「ネパールの希望基金」により実施しています。