緊急救援活動として、貧困世帯への食料配布や現金給付の支援を実施しました。ご支援いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

この度は、バングラデシュ、ネパールで取り残された人々への緊急救援活動にご支援いただき、誠にありがとうございました。予定していた緊急救援活動について、概ね実施の目途が立ちましたため、緊急救援募金の募集を終了いたします。現地での支援活動詳細は以下の通りです。

 

◆バングラデシュ

スラムに住む家事使用人として働く少女の世帯へ食糧配布

ダッカ市内のスラムに住み、弊団体の運営するセンターに通う家事使用人の少女たち101世帯を対象に、2つの地域で食料配布支援を実施しました。1世帯当たりお米約1,000kg、レンズマメ約200kg、砂糖約100kg、石鹸約200個など、両地域合わせて約100名の子供たちに、家族も含めると約500名の貧困地域に住む人々に物資の配布を行いました。

<バングラデシュ・ショバンバーグ地域で支援を受け取る家事使用人の少女>

 

最貧困層世帯へ食糧配布

ノルシンディ県の障がいを抱える人々や最貧困層の280世帯を対象に、1世帯当たりお米10キロ、レンズ豆2キロ、大豆油1キロ、塩1キロ、ジャガイモ2キロ、玉ねぎ1キロ、石けん2パック、その他配布時に必要な消毒液や手袋、マスク等を配布し、合計で367,500タカ(約465,230円)相当分の支援を実施しました。

 

貧困地域に住む世帯へ現金給付

バゲルハット県の、障害のある家族がいる、117の貧困世帯を対象に「モバイルバンキング」を使用し、現金給付支援を実施しました。地域の社会福祉局と協議し、今回のロックダウンにより経済的なダメージを受け、迅速な支援が急務である世帯を選定し、SIMカードを介し2,000タカ(約2,500円)を送金しました。

<バングラデシュ・現金給付を受けた世帯が支援金で購入した食糧>

 

 

◆ネパール

貧困世帯へ食糧配布

チトワン郡マディ市の、日雇い労働者やシングルマザーなどの587の貧困世帯、2,237名を対象に、米、豆、油、塩などの配布を計2回にわたり実施しました。

 

<ネパール・マディ市内での食料配布の様子>

 

◆バングラデシュ、ネパール共通 

コミュニティラジオを通じた啓発活動

コミュニティラジオを通じて、新型コロナウイルス対策に関する情報の発信を行いました。リスナーからは「新型コロナウイルスから身を守るために何が必要かわかった」「手洗いや飛沫感染防止の大切さを理解できた」という声が上がっています。

 

<バングラデシュ・コミュニティラジオ放送の様子>