コロナ禍での「ともだちの家」―子どもたちのケアについて―

「ともだちの家」は当団体が運営する女性や子どもたちのための緊急避難施設(シェルター)です。「ともだちの家」入所希望者は多く、昨年末から常にほぼ満室状態が続いております。そのためお断りせざるを得ないケースもあり、やるせない気持ちを抱くこともあります。しかし、せめて入所された方々には安心して心と体を休められる場を提供したいと、スタッフ一同全力を尽くしております。
それでは、以下、「ともだちの家」担当スタッフより、入居されている子どもたちに実施している取り組みについてご紹介いたします。

ともだちの家に入られた5歳以上のお子さんには、「私の青いノート」プレゼントし一緒に読みます。
その本には、シェルターとはどのようなところか、家の中でおこったことについて、夫婦の間の暴力は子どものせいではない、暴力を選ばない解決方法について等お子さんの年齢に応じてわかりやすく説明してあります。
暴力や気持ちについて書き込むところもあり、子どもたちは思いおもいに書き込んでいます。
両親の暴力について「私のせいかな・・と思っていた」と言う子どもは多いです。何年もそう思って生活してきたかと思うと、聞いているスタッフも胸が締め付けられる思いになりますが、「子どものせいではないよ」と言ってあげることで、安堵する子どもの顔が伺えます。
ともだちの家に滞在されるのは短い期間ですが、子どもの気持ちをしっかり聞く時間は必要だなと思います。