試験養鶏の状況

 

 

元気に育っているニワトリたち

元気に育っているニワトリたち

 

キリマンジャロ山麓テマ村で開始した試験養鶏。村ではたいていの村人が数羽のニワトリを飼っていますが基本的に放し飼いで、たまに得られる卵を食べたり、急な物入りの時に親鳥を売って少しお金を得たりと、あくまでも生計や栄養の多少の補助という位置づけです。

 

テマ村での試験養鶏はこれに対して、養鶏を生計の柱にしていくことを目指しており、今後2年をかけて事業の採算性および村での適切な飼育方法を確立していくことにしています。また将来的には飼育羽数も100羽あるいはそれ以上としていくことを目指しています。

 

試験養鶏では飼育羽数を約30羽にしぼり、従来放し飼いだったものを平飼いの鶏舎飼育に改め、餌は既成の配合飼料は使わず村人自身が自家調合し与えるようにしています。

 

採算性を大きく左右するのが給餌量と成長に合わせた餌の種類で、コストをなるべく抑えつつ多くの卵を得られるよう、制限給餌という方法を取り入れ、配分量も独自のものを作成し飼育にあたっています。

 

試験養鶏は9月中旬から開始し、現在までニワトリたちは元気に育っています。卵を産み始めるのは来年2月頃になりますが、どの程度の産卵量/産卵率になるか、今から期待して待っているところです。

 

当会は今後この養鶏と養蜂に注力し、キリマンジャロ山麓でのあらたな生計手段として確立していきたいと考えています。