[活動報告]渋谷区主催のオンライントークイベントに障害者の仕事づくりをすすめる3団体が登壇しました。

 

12月に渋谷区障害者週間イベント、Shibuya Factory―シブヤxフクシだからできる未来―内でのオンライントークセッションに奈良、福岡、長崎の福祉の分野で活動する3つの「Io TFabと福祉プロジェクト」参加団体が登壇しました。

 

デジタルデータを活用するアプリや3Dプリンターなどの新しいデジタル技術が、障害のある人の仕事づくりや暮らしとどう関わり合うのか、最近の新しい実践例を交えて紹介されました。

 

 

Good Job! センター香芝(奈良) 藤井克英さんのお話

 

3Dプリンターやデジタルミシンなどデジタルファブリケーション(Fab)といわれるデジタル工作機械にはどのような種類があるのか、障害のある人の優れた手仕事・創作表現をどのようにデジタル工作技術が手助けしてくれるのかなどの背景も含めて現在の取り組みをお話されました。

 

 

・大量に製造されたもの(“つかう”暮らし)→自分なりの商品が欲しい(“つくる”暮らし)へのシフト

 

・郷土玩具とデジタル器具と一見かけはなれた2つをうまく組みあわせたことが障害のある人の仕事づくりに

 

・デジタル器具で製作のための使いやすい道具を作ることで、障害のある人が作業に参加できるようになった

 

・コロナ禍の中、東京⇆奈良と遠隔地の3段隊による完全オンラインの商品開発を行った

 

・デジタル器具のような道具があることで今までの作り方も変わった(例:ハガキなどの平面の紙すき作業も、立体の紙すきができるように)

 

・今までの障害者の仕事イメージとは異なる「やりたい」「できる」という個人の尊厳のある仕事づくりを目指して

 

 

株式会社All for product(長崎)石丸徹郎さんのお話

 

障害のあるスタッフたちと製作している多彩な雑貨小物の豊富な事例をご紹介。

「福祉事業所ではなく地域の中でしっかりした役割を持ったコミュニティを持てるように」

障害のある人の個人の特性や強みを生かせるデジタル技術の取り組みの実例をご紹介されました。

 

 

・ 障害のある人の個人の特性と技術のマッチング支援をしている

 

    障害を持つ人には得意分野を見つけながら、自分のしごとを自分で生み出してもらっている

 

    技術があるとポーチ1つにしても印刷加工から縫製から検品まで事業所ないで完結できる

 

    特殊なゴム生地に印刷できるプリンターを導入して、加工のための布の印刷の幅が広がった

 

    遠隔の事業所さんに絵を書いてもらったものを送ってもらえれば、こちらで商品に展開ができるようになった

 

    バーチャル空間に福祉事業所を作る取り組みも行っている。

 

 

    N P O法人 工房まる(福岡) 池永健介さんの話

 

「ある日、デジタル機材がやってきた福祉事業所の話として聞いていただけたら」という池永さんは、初めてデジタル技術を福祉の事業所内で取り入れた時の苦労話も含め、事業所内での取り組みを、使用して気がついたメリット、改善点もふくめご紹介されました。

 

 

    障害のある人の特性を生かした新しい職域開発に興味があった。また、障害のあるメンバーが書いている絵のストックが1万点以上あったので、それを商品化したかった。

 

    当初は3Dプリンターの活用を想定していたが、人手不足もありレザーカッターに変更した

 

    それまでそとに外注していたものを内製化できるようになった

 

    プリンターの組み立てに15時間以上かかり、「よし!これでいけるぞ」と思ったのも束の間、最初は図形の線がうまく出なかった。

 

    革など普段はなかなか使えない素材が木や紙と同じ感覚で加工できるのは面白い。基本的に便利。手作業だとミスがあってロスになっていたものが、手間と効率が変わった。生産量が増えたことで卸先も増える。

 

    その反面、比較的安価な機械を購入したため、細かい彫りの精度がうまくでない。

 

    加工受注のサービスも考えていたが、精度やメンテナンスをする人のマンパワー不足があり中断している。

 

・ 機種のメンテナンスの協力者を見つけることは大事

 

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イベントの詳細及び当日の配信動画は以下のリンクよりご覧いただけます。

 

https://shibuya-factory-202.peatix.com/

 

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