あおぞら財団は、国際交流活動を通じて、公害や環境問題の経験を海外に発信することを努めています。
8/1に「Art for Good 善芸プロジェクト」(中国語:善艺计划)の研修を受け入れました。善芸プロジェクトは中国と日本の青少年が、それぞれの国の環境問題を学び、交流を通じて、視野を広げることを目的としており、あおぞら財団と長く付き合いのある環友科学術研究センターのセンター長・李力さんが、今回の活動の呼びかけ人の一人として同行しました。中国側からは浙江省の中学生9人、大人のスタッフ5人が来日し、日本側は、中学生3人、小学生6人が参加しました。
朝9:45、あおぞらビル3階のグリーンルームに善芸プロジェクトのメンバーたちが到着しました。アイスブレイクとして、日中の子が一対一のペアを組んで、善芸プロジェクトの子たちが着ているユニフォームに、日本の子が日本語のあいさつを書きました。
そして、李力さんからの挨拶のあと、あおぞら財団事務局長・藤江が西淀川公害のことについて解説をおこない、当時のようすがわかるビデオを視聴しました。
次に、西淀川公害患者と家族の会からは、須恵佐輿子さん、池永末子さん、事務局長の上田敏幸さんが参加しました。
須恵さんは自分の公害被害、公害病を患った生活の苦しさを子どもたちに伝えました。
お昼ご飯の時間が近づき、二人一組になって、タンデム自転車でくじらカフェに移動しました。子どもたちにとって、初のタンデム自転車の体験でした。
くじらカフェの各部屋で、みんなが楽しくお昼の時間を過ごしました。
美味しいカレーを食べた後、再びタンデム自転車に乗って、大野川緑陰道路を走り、淀川河川敷までサイクリングをしました。この日も暑い日でしたが、みんなで力を合わせて、がんばりました。
あおぞらビルに戻り、新たなミッションが出てきました。子どもたちがジャーナリストになり、お互いにインタビューする、というものです。インタビューを通して、お互いの理解を深めました。
あっという間に終了の時間となりました。最後は、本プログラムの認定証の授与が全員に対しておこなわれました。認定証には「あなたは善芸計画青少年中日環境外交プロジェクトに参加しました。このプロジェクトで学んだ外交理念と社会的責任感を、今後の学びと生活に活かし、愛と光を広める使者になってください。あなたは世界で最も希望に満ちた若者です!」と記されていました。日中の子どもたちは環境保全・公害問題というテーマを通して、お互いの国の文化や習慣などを学び、有意義な時間を過ごしました。
(あおぞら財団アルバイト王子常)
あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?
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