「目線を合わせて、みんなで居場所をつくりたい」。
そんな思いを胸に、仕事に向き合う事務局スタッフ(ニックネーム「でらちゃん」)がいます。
看護師として活躍後、子育てをきっかけに在宅でできるライターやメディアの運営を経て、2023年10月に認定NPO法人ブリッジフォースマイル(B4S)へ入職しました。
居場所事業や巣立ち支援などのプロジェクトを担当し、親を頼れない子ども・若者たちの自立支援に取り組んでいます。どのように、「今」に至ったのでしょう—
神奈川県横浜市。住宅街の一画に、B4Sの居場所施設「よこはまポートフォー(YPF)」があります。
横浜市の委託事業で、今年2024年に開設12周年を迎えました。そこでは、児童養護施設や里親家庭など
「社会的養護」を経験した子ども・若者たちや、社会的養護に繋がってこなかった「虐待サバイバー」などの、
親を頼れない子ども・若者たちの交流の場として週に3日間(金・土・日・祝)開所し、月に延べ70人ほどが利用しています。
YPFでは、B4Sの事務局スタッフやボランティアが交代で通い、利用者と一緒に夕食を作って食べたり、ボードゲームをしたり、雑談をしたり—ここで思い思いの過ごし方をします。
■「居場所」は “みんなでつくる”
YPFの担当になって1年ほどの「でらちゃん」は、来所者とのなにげない雑談や食事を共にする時間をとおして、一緒に居場所をつくっているんだと語ります。
YPFでは、「みんなで安心して過ごせるルールを守る以外は、基本的には自由」なんです。
おしゃべりをしてもいいし、一緒に映画を観てもいい、ちょっと疲れていたらお昼寝だってしていいんです。
そんな時間を共有することで、徐々に信頼がうまれ「居場所」ができていくんだと思います。
初めてここに来る利用者さんは、最初は少し緊張しているように見えます。
でも、見守っているうちに、徐々に溶け込んでいくのを感じるんです。それがとっても嬉しいです。
例えば、ふとした時に私たちスタッフに対してプライベートなことや悩みごと、
「最近こういうのを買ったんだ!」みたいな嬉しかったこと…いろんな話をしてくれるようになるんです。
そういう時は、「関係性ができたんだな」と実感します。
また、利用者さんからの希望があれば、個別相談の対応をすることもあります。
必要であれば行政機関やB4Sの支援の紹介などをしています。
実は、こちらからプライベートな部分は詮索しないようにしています。
でも、個別相談のように頼られたときは、受け止められるようにしっかりと体制を整えているんです。
こちらから近づきすぎても「依存」に繋がってしまうかもしれないので、一定の距離感を保ち、対等な関係性を大切にしながら接しています。
<メモ> B4Sでは副業が可能なため、でらちゃんは現在もWebメディアのお仕事を調整しながら続けています。多様なライフステージにいるスタッフ一人ひとりを尊重しています。
<1日の動き>
■デスクワークの日
10:00~12:00 居場所スタッフMTG
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 居場所運営に関する事務作業
15:00~16:00 巣立ちセミナーや資格取得等支援事業に関する事務作業
■居場所勤務の日
10:00~12:00 居場所運営に関する事務作業
12:00~13:00 休憩
13:00~14:00 居場所開所準備
14:00~16:00 居場所運営・個別相談
16:00~18:00 夕食準備
18:00~19:00 夕食
19:00~20:00 ボードゲーム等の交流
20:00~21:00 振り返りMTG・個別記録
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インタビューはまだまだ続きます。
続きはブリッジフォースマイルのHPで記事をぜひご覧ください。
https://www.b4s.jp/post-9675/