【2024年11月】「目線を合わせて、みんなで居場所をつくりたい」 居場所スタッフ でらちゃん

「目線を合わせて、みんなで居場所をつくりたい」。

そんな思いを胸に、仕事に向き合う事務局スタッフ(ニックネーム「でらちゃん」)がいます。

 

看護師として活躍後、子育てをきっかけに在宅でできるライターやメディアの運営を経て、2023年10月に認定NPO法人ブリッジフォースマイル(B4S)へ入職しました。

居場所事業や巣立ち支援などのプロジェクトを担当し、親を頼れない子ども・若者たちの自立支援に取り組んでいます。どのように、「今」に至ったのでしょう—

 

 

神奈川県横浜市。住宅街の一画に、B4Sの居場所施設「よこはまポートフォー(YPF)」があります。

横浜市の委託事業で、今年2024年に開設12周年を迎えました。そこでは、児童養護施設や里親家庭など

「社会的養護」を経験した子ども・若者たちや、社会的養護に繋がってこなかった「虐待サバイバー」などの、

親を頼れない子ども・若者たちの交流の場として週に3日間(金・土・日・祝)開所し、月に延べ70人ほどが利用しています。

 

YPFでは、B4Sの事務局スタッフやボランティアが交代で通い、利用者と一緒に夕食を作って食べたり、ボードゲームをしたり、雑談をしたり—ここで思い思いの過ごし方をします。

 

 

■「居場所」は “みんなでつくる”

YPFの担当になって1年ほどの「でらちゃん」は、来所者とのなにげない雑談や食事を共にする時間をとおして、一緒に居場所をつくっているんだと語ります。

 

YPFでは、「みんなで安心して過ごせるルールを守る以外は、基本的には自由」なんです。

おしゃべりをしてもいいし、一緒に映画を観てもいい、ちょっと疲れていたらお昼寝だってしていいんです。

そんな時間を共有することで、徐々に信頼がうまれ「居場所」ができていくんだと思います。

 

初めてここに来る利用者さんは、最初は少し緊張しているように見えます

でも、見守っているうちに、徐々に溶け込んでいくのを感じるんです。それがとっても嬉しいです。

例えば、ふとした時に私たちスタッフに対してプライベートなことや悩みごと、

「最近こういうのを買ったんだ!」みたいな嬉しかったこと…いろんな話をしてくれるようになるんです。

そういう時は、「関係性ができたんだな」と実感します。

 

また、利用者さんからの希望があれば、個別相談の対応をすることもあります。

必要であれば行政機関やB4Sの支援の紹介などをしています。

 

 

実は、こちらからプライベートな部分は詮索しないようにしています。

でも、個別相談のように頼られたときは、受け止められるようにしっかりと体制を整えているんです。

こちらから近づきすぎても「依存」に繋がってしまうかもしれないので、一定の距離感を保ち、対等な関係性を大切にしながら接しています。

 

 

<メモ> B4Sでは副業が可能なため、でらちゃんは現在もWebメディアのお仕事を調整しながら続けています。多様なライフステージにいるスタッフ一人ひとりを尊重しています。

 

<1日の動き> 

 

■デスクワークの日

 10:00~12:00 居場所スタッフMTG

 12:00~13:00 休憩

 13:00~15:00 居場所運営に関する事務作業

 15:00~16:00 巣立ちセミナーや資格取得等支援事業に関する事務作業

 

■居場所勤務の日

 10:00~12:00 居場所運営に関する事務作業

 12:00~13:00 休憩

 13:00~14:00 居場所開所準備

 14:00~16:00 居場所運営・個別相談

 16:00~18:00 夕食準備

 18:00~19:00 夕食

 19:00~20:00 ボードゲーム等の交流

 20:00~21:00 振り返りMTG・個別記録

 

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インタビューはまだまだ続きます。

続きはブリッジフォースマイルのHPで記事をぜひご覧ください。

https://www.b4s.jp/post-9675/