活動レポート一覧

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キリマンジャロ山の村々で育苗が進められています

タンザニアは小雨期の季節を迎えています。ここ2年、タンザニアは多くの地域で小雨期の深刻な降雨不足に悩まされましたが、今年は久しぶりにまともに降っています。逆にダルエスサラームなど一部の地域では降りすぎで、川が溢れ洪水のようになっています。   降雨に支えられキリマンジャロの村々では、来年の大雨期に向けた苗木の育成が順調に進められています。また今年度は学校に1箇所、村に1箇所、計2箇所に新しい苗畑を立ち上げました。   (写真) 新たに小学校に立ち上げた苗畑   キリマンジャロ山での植林は、その場所の環境や標高によって植林の目的や樹種もずいぶん違ってきます。比較的標高が高い場所にある...

作成日時:2023/11/15 18:22

 更新日時:2023/11/15 18:22


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キリマンジャロ山の環境調整機能

写真: モシの町から望む切りまジャロ山頂   キリマンジャロ山の村々ではいま大雨季植林が取り組まれていますが、今年の植林はこれまでになく苦労しています。大雨季の雨で道の状態があまりにも悪く、苗木の運搬がままならないことが原因の一つです。   もっとも、植林地に近い苗畑から苗木を運べれば、こうした問題に頭を悩まされることもなかったでしょう。2年続きの年末の小雨期の降雨不足のため、多くの苗畑で苗木が枯れてしまい、遠く離れた外部からの苗木供給に頼らざるを得なくなったためです。   小雨季が終わり小乾季に入った今年1月には、森の水源に一番近い場所にある事務所ですら水の入手が困難となり、鍋や...

作成日時:2023/06/21 19:07

 更新日時:2023/06/21 19:07


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森を守る改良カマド

モニター設置を進めている新型改良カマド   キリマンジャロ山麓テマ村で新型改良カマドの試験設置が進んでいます。現地で一般的に用いられているのは“三ツ石カマド”と呼ばれるカマドですが、その名の通り地面に三つ石を置いただけの簡単なものです。調理は石の上に鍋を置いて薪で調理します。石を置くだけなので設置は簡単、特別な資材も必要なく、場所も選ばないという利点があります。一方、多くの熱が周りから逃げてしまうため薪の消費量が多く、そのため調理にも時間がかかるという欠点があります。   キリマンジャロ山ではこの100年間で森林が3割も減ってしまい、煮炊きに使用する森林資源(薪)の量も可能な限り減らす...

作成日時:2023/03/05 16:30

 更新日時:2023/03/05 16:30


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キリマンジャロ山で山火事再び

写真: 火事の様子を報じる現地紙“The Citizen”(10月22日電子版)   2年前の10月、キリマンジャロ東山麓で発生した大規模な森林火災は約95.5平方キロの高山・亜高山帯植生を焼き払いました。キリマンジャロ山で過去30年間に起きた森林火災によって失われた森林面積は約150平方キロとされていますから、この火災がいかに大規模なものであったか分かります。   その火災からちょうど2年が経ったこの10月、再びキリマンジャロ山を大規模な山火事が襲いました。発生場所は今度は南西山麓で、前回とほぼ同じ標高約4千メートル付近。登山ルートとして知られるマチャメルート沿いのバランコ~カランガ...

作成日時:2022/11/12 16:06

 更新日時:2022/11/12 16:06


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キリマンジャロ山での大雨季植林が取り組まれています!

植林のためTEACAの苗畑から運び出される苗木 村に届けられた苗木   今年もキリマンジャロ山の村で大雨季植林が始まっています。といっても昨年小雨季の降雨不足でどの苗畑も育苗に苦戦し、今年の大雨季植林はどの村もTEACAからの苗木供給に頼らざるを得ませんでした。   雨不足で育苗に失敗したムウェ小学校 日射を避け、教場に退避された苗木   今年の植林も前年度に引き続き、キリマンジャロ山の裸地尾根での森林再生、半乾燥地にある丘の緑化および山麓村内での村落植林に取り組んでいます。それぞれこれまでに700本、1,200本、600本の計2,500本が植えられていますが、現在も植林は続け...

作成日時:2022/06/13 21:44

 更新日時:2022/06/13 21:44


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植林に向けて続けられる育苗の努力

キリマンジャロ山の村では、4月から始まる大雨季植林に向けて育苗の努力が続けられています。ただ状況はあまり芳しくありません。タンザニアでは昨年の小雨季に雨が降らず、灌水に使っていた水が涸れてしまったためです。   半乾燥地帯にあるンガンジョニ村の苗畑では数千本の苗木がほぼ全滅してしまいました。村では残った僅かな苗木を屋内に退避させましたが、大雨季に計画通りの植林に取り組むのはまず不可能な状況です。   丸裸の尾根で植林に取り組んでいるキルア・ブンジョー地区では、雨不足から苗畑を設置しているマヌ小学校では育苗を中止していました。しかし12月になってようやく雨が降り出したことから育苗を再開し...

作成日時:2022/01/05 17:21

 更新日時:2022/01/05 17:21


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2年目となるコロナ下での大雨季植林

写真: ンガンジョーニ村での村人たちによる植林の様子   今年も現地カウンターパートTEACA(Tanzania Environmental Action Association)によるキリマンジャロ山麓での大雨季植林が始まりました。コロナ下で取り組む2年目の大雨季植林となります。植林では感染防止のために村人同士があまり密集することがないようにしなければならず、昨年は日にちを分散して実施しました。しかしその結果、大雨季期間中に植林を完了することができませんでした。   今年も状況は同じなのですが、昨年と違うのは、天候不順と種子の発芽不良のために十分な苗木が確保できていない点です。結果的...

作成日時:2021/06/19 11:09

 更新日時:2021/06/19 11:09


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芽が出ない・・・

写真: 発芽率が悪く苗木が育っていない     今年も大雨季植林の季節がやって来ました。 今日はその第一弾となる植林がキリマンジャロの村で取り組まれています。   しかし今年の植林は、じつはかなり厳しい状況に置かれています。というのも、計画通りに苗木を育成することができなかったからです。コロナの問題もありますが、それより播種した各樹種の発芽率がとても悪く、ミツバチの森づくりのために導入した蜜源樹にいたっては、これまでに600ポットに播種して発芽ゼロ。確かに発芽率の悪い樹種ではありましたが、よもやゼロとは。。。   写真: 発芽率が悪く苗木が育っていない     なぜ揃いも...

作成日時:2021/05/20 20:43

 更新日時:2021/05/20 20:43


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キリマンジャロの山火事で植林地被害

山火事で茶色くなった植林地のある尾根   昨年10月に発生したキリマンジャロ山での大規模火災については当ホームページでも触れましたが( http://polepoleclub.jp/shokurin_kako.html#shokurin_kako201128)、この火災と同じ日に植林地のある尾根でも火災が発生し、植林されている木にも被害が出ました。   場所はキリマンジャロ東南山麓キルア・ヴンジョー郡にある植林地で、大規模火災があったマラングーからは少し距離があります。したがって両火災の間に直接的な因果関係があるとは思えないのですが、同じ日に出火したというのが気になるところではあります...

作成日時:2021/03/08 22:57

 更新日時:2021/03/08 22:57


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キリマンジャロが揺れる

キリマンジャロマ山を横断するように燃え広がる山火事   ここ最近、キリマンジャロ山を揺るがすような出来事やニュースが続けざまにありました。一つ目は10月11日に登山ルートであるマラングルート沿いで発生した大規模な山火事。まさに燎原の火の勢いとなって燃え広がった炎は、まるで山を這う巨大なヘビのように長い線となって伸び、麓の町からもはっきり燃え上がる炎が見えるほどでした。   鎮火までに10日間ほどを要したこの火災によって推定95.5平方キロメートルといわれる植生が焼失しました。出火の原因は登山客の火の不始末とも言われていますが、定かではありません。95.5平方キロメートルといえば東京ドー...

作成日時:2020/12/28 08:29

 更新日時:2020/12/28 08:29


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コロナ禍を乗り越えて:大雨季植林実施

写真: キリマンジャロ山麓マヌ村の裸地化した尾根で植林に取り組む村人たち   今年も4月から始まる大雨季に合わせ、キリマンジャロ山の村々で植林が取り組まれました。その一方でいま世界を揺るがしている新型コロナウィルスの影響は、植林にも大きく影響することになりました。当初州と協力して進めることにしていた植林キャンペーンは、3月に初感染者が確認されると早々に中止が決定され、政府からは密集を避けるようにとの指示が出されました。当会としても新型コロナウィルスがどういう病気なのかよく分からない中で村人同士での感染を避けるため、ほぼすべての現地活動を一旦停止せざるを得なくなりました。現地カウンターパート...

作成日時:2020/08/24 08:24

 更新日時:2020/08/24 08:24


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キリマンジャロ山で植林実施!

写真: 植林のために苗木を運び出す村人たち     キリマンジャロでは大雨期を迎え、本来なら植林の本格シーズンなのですが、新型コロナウィルスの影響で満足な活動ができない状態が続いています。   そんな中で、今年は植林本数をごく少数に絞り、場所も3カ村程度に抑えて大雨期植林を実施することにしました。その皮切りとなる植林にキリマンジャロ山麓ムスニ村で取り組みました。    植林地も村内に限定し、道路沿い、畑周りにヤマモガシ科のGrevillea robusta500本を植えました。     写真: 子どもが植えているのがGrevilleaの苗木です     Grevill...

作成日時:2020/05/21 12:53

 更新日時:2020/05/21 12:59


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キリマンジャロ山での植林

降雨の遅れから植林の着手が例年より1カ月遅れた大雨季植林ですが、ほぼ計画通りに完了することができました。植林はキリマンジャロ山麓の10村で取り組まれ、計13,633本の苗木が植えられました。 植林には村の大人も子どもも大勢が一緒になって取り組んでいます。本当は大変な作業なのですが、みんな家族のような彼ら。会話も弾んでとても賑やかです。 例年だと植林地は標高2千メートル付近に集中するのですが、今年は8百メートル~2千メートルの広範囲にまたがって取り組まれたのが特徴です。植林地周辺の環境も標高にしたがって

作成日時:2019/08/07 00:00

 更新日時:2019/08/07 00:00


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ようやく始動、キリマンジャロでの大雨季植林

大雨季になってもちっとも雨が降らず、いったん開始したもののその後実施を見送っていた大雨季植林ですが、ここにきてようやく雨が降り始め、各村での植林が開始されました。いつもの年よりほぼ一ヶ月遅れになります。 植林地は苗畑から離れた場所にあるため、まず育てた苗木を植林地の近くまで搬出します(写真)。村人や子どもたちが手に手に苗木を持って山を登っていきます。こうして植林地の決められた場所に苗木がどんどん運び込まれます。集められた苗木が盗まれないよう、場合によっては見張りをたてることもあります。 植林は一ヶ月以

作成日時:2019/06/03 00:00

 更新日時:2019/06/03 00:00


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育苗の悩みは尽きず

現在キリマンジャロ山麓では、8カ所の拠点苗畑、今年新設した2カ所の小規模苗畑で植林用の苗木を育てています。今年度は約3万本の育苗を計画していますが、ここ数年は降雨不足に悩まされ続けています。 そこで今年度、拠点苗畑1カ所に給水タンクを据え付け、水不足に備えるようにしました。しかし問題は他にもあります。拠点苗畑8カ所のうち、2カ所が小学校にありますが、どの小学校も教師不足でなかなか苗畑の管理まで手が回りません。 もともと教師が不足していたわけではなく、政府が教師資格者の厳正適用による人員整理を行った結果

作成日時:2018/12/07 00:00

 更新日時:2018/12/07 00:00


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小さな環境防衛隊

キリマンジャロ山の村の苗畑では来年の植林に向けた育苗が始まっています。毎年どこでどんな樹種をどれくらい植えるか、それぞれの村と話し合って決め、苗木は村の環境グループや学校などで育てています。 ここはとある村の苗畑。村の大人たちに混じって、写真のような小さな子どもたちも一生懸命に苗木を育てるお手伝いをしています。小さいけれどもなかなかの奮闘ぶりで、大人顔負けなところがあります。 少し年長の子どもがあれこれ指示してやっているのですが、みんな楽しそうで、仕事というより遊びの延長のような感覚でやっているのかも

作成日時:2018/10/08 00:00

 更新日時:2018/10/08 00:00


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大雨季植林はいよいよ終盤戦!

3月末からキリマンジャロ山の村々で取り組まれている大雨季植林ですが、いよいよ終盤戦に入ってきました。毎週どこかの村で植林が取り組まれており、この時期は村人たちとの最終的なアレンジや苗木の搬出、搬入作業などで大忙しとなります。おまけに雨で植林地に通じる山道はドロドロの悪路になることも多く、植林地に辿り着くだけで一仕事。 もっともキリマンジャロ山ではここ数年降雨量が激減し、おまけに降雨パターンまでおかしくなっていたところ、今年は久々に順調な降雨となり、悪路に苦戦しながらも「雨が降らないよりずっといい」と村人

作成日時:2018/06/14 00:00

 更新日時:2018/06/14 00:00


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環境調整力を失いつつあるキリマンジャロ山

今年もキリマンジャロに大雨季が訪れようとしています。2月末まではそれこそカラカラで、毎日もの凄い土埃が舞っていましたが、3月に入ってすぐ、それこそバケツの水をひっくり返したような土砂降りの雨が降りました。といってもまだ本格的な大雨季入りというわけではなく、まずは「ご挨拶」といった感じでしょうか。 いよいよ大雨季も間近ということで、キリマンジャロ山麓の村々でも植林に向けた準備が始まりました。もっとも、この大雨季植林では当初の計画では約3万本の植林を目指していましたが、現時点では2.5万本程度になる見込み

作成日時:2018/03/19 00:00

 更新日時:2018/03/19 00:00



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